映画『フォックスキャッチャー』を応援する著名人たち

1996年に全世界を震撼させたデュポン財閥御曹司によるレスリング五輪金メダリスト射殺事件を映画化した『フォックスキャッチャー』が14日(土)から公開になる。本作は、関係者試写、マスコミ試写でも好評を集めており、多くの著名人が本作に熱いメッセージをおくっている。

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本作は『カポーティ』で実在の作家トルーマン・カポーティを描いて故フィリップ・シーモア・ホフマンにオスカーをもたらしたベネット・ミラー監督の最新作。デュポン財閥の御曹司ジョン・デュポンからソウル・オリンピック金メダル獲得を目指すレスリングチーム“フォックスキャッチャー“の結成計画を持ちかけられたメダリストのマークとその兄の孤独、富と名声への欲望が鮮烈に描かれる。コミカルな演技でも人気を集めるスティーヴ・カレルがメイクで別人かと思うような風貌に変身して、シリアスな演技でジョン・デュポンを演じるほか、マーク・ラファロとチャニング・テイタムがメダリスト兄弟を演じる。

本作をいち早く観賞した著名人は劇中に登場するチーム“フォックスキャッチャー”のトレーナーを着用して記念撮影に応じており、プロレスラーの武藤敬司は「孤独な大富豪を唯一支えてきたお金。買えないモノを目の前にしたその時…お金で買えないモノがあるのか!? 孤独な大富豪が唯一手に入らないモノ…それは人の心。ジェラシーの先に悲しい結末が待っていた!以上、うぃーし!」とコメント。棚橋弘至は「クラシカルなレスリングのように続く“間”が、思考を強要します。愛か金か。ジワジワきます」、長州力は「僕はトゥルー・ストーリーに基づいた映画が好きなんですが、ここ最近では一番じゃないかな。僕は五輪でメダルは獲れなかったけど、その環境とかは少しですが理解できるので、物凄く悲しくて、ずっしりと重い気持ちにさせられました。彼らを取り巻くあらゆる事を含めて『なんとかならなかったのかな』という気持ちが観終わった後もずっと引きずってますね」と語っている。

また、放送プロデューサーのデーブ・スペクターは「好かれないキャラだけどなぜか同情する主人公のジョン。一方、前向きなレスリング兄弟の人間味に魅了される。ジョンを演じるスティーヴ・カレルの名演技はアカデミー賞以上のもの。Foxcatcherは一生忘れない映画です。金メダル間違いない!」と作品を絶賛している。

本作はカンヌ映画祭で監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞では監督、主演男優(スティーヴ・カレル)、助演男優(マーク・ラファロ)、脚本、メイクアップ&ヘアスタイリングの5部門で候補に挙がっており、公開後には口コミでさらに注目を集めそうだ。

『フォックスキャッチャー』
2月14日(土)、新宿ピカデリーほか全国公開

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