スポンサーになった証である任天堂の看板

今回、「東京ゲームショウ(TGS)」に初出展した任天堂の狙いは、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」の新たな可能性を探ることなのかもしれない。

今年で28回目となるTGSだが、任天堂はこれまで一度も出展したことはなかった。同社は、9月20~23日に千葉・幕張メッセで開催の「TGS2018」でビジネスミーティングエリアに席を設けたことによって、初めて出展社一覧に載った。

初出展の狙いについては明確にしていないものの、同社はTGS2018のインディー(独立系)ゲームコーナーのスポンサーについていることがわかった。また、ベンチャーキャピタルと連携してNintendo Switchの新たな遊び方を探していることも発表している。

また、インディーゲームコーナーには任天堂のほか、「PlayStation」シリーズを持つソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)がスペシャルスポンサーについている。展示自体は、Nintendo SwitchやPlayStationシリーズだけでなく、Xboxやモバイル、PCゲームなど多岐に渡る。海外からの出展も多い。

他社の企業ブースでもNintendo Switchを設置しており、出展はしていなくても、TGSにおける任天堂の存在感は大きい。将来、TGSに任天堂のブースが設置されたら、さらに充実した総合展示会になりそうだ。(BCN・南雲 亮平)