「自分へのご褒美」がイライラと負の連鎖を生んでいた!

砂糖の入った甘いものを食べると、血液の中の糖分、いわゆる「血糖」が急激に上がります。すると上がった血糖をもとに戻そうとして、今後は逆に血糖がガクンと下がります。
しかし、必要以上に下がりすぎてしまうため、燃料切れのランプがピコピコ点滅。急にお腹がすいてきます。顔が汚れてしまったアンパンマンのように「おなかがすいて力が出ない~」とヘロヘロ、手近にあるもので空腹をしのぎたくなります。

燃料が切れたら大変。体は血糖を上げて空腹のピンチを逃れようとします。そこで「アドレナリン」をドッと放出し、体内に貯めてあった糖分をばらまき、血糖を上げるのです。

別名“怒りのホルモン”、アドレナリン様の参上により、体は全身戦闘態勢に入ります。攻撃的になり、理不尽な態度で周りに八つ当たりしたくなります。妙にイライラする…というのはアドレナリン登場の合図。

そんなとき、またしても甘いお菓子や菓子パンなどで「糖分をたっぷり補給」という手痛いミスを犯してしまうと、負の連鎖にはまっていってしまいます。血糖が急上昇したあとに急激に下がり、結果的にブドウ糖不足に陥ってアドレナリン全開。いつもイライラしているコワイ人になってしまいます。

また、血糖が急に上がったり下がったりの状態が長く続くと、身体に過度な負担がかかり、やがて血糖をうまくコントロールできなくなります。そうなると、うつなど情緒不安定になったり、集中力や記憶力、思考力が低下するばかりか、さまざまな病気の原因にもなります。
 

「糖質」とはほどよい距離感を

ちょっとひと息、気分転換のためにお菓子を食べたつもりが、しだいにイライラ、怒り、ついには病気になってしまってはとんだ災難。

「お腹がすいてイラつく」を解消するには、お菓子や菓子パンを食べるのではなく、甘くないもの(ナッツや煎り大豆、チーズ、小魚など)を食べることをおすすめします。

甘いものもそうですが、本能に従っていると、白いごはんやパン、ピザやパスタ、チャーハンや丼もの、カレーなど「糖質」の多いものをついつい選んで食べてしまいがち。

毎日、気の向くままに食べたいものを食べている…そんな方は、食事やおやつの中の「糖質」の割合を減らすだけで、気分の波が少なくなり、穏やかな日常を送れるかも、ですよ。


【参考】
『砂糖をやめればうつにならない』生田哲/角川書店
『2週間で効果がでる! 白澤式・ケトン食事法』白澤卓二/かんき出版
『コクと旨味の秘密』伏木亨/新潮新書

ライター/女子栄養大学 食生活指導士1級。学生時代からさまざまな体調不良に悩まされたこともあり、健康的な生活習慣について学び始める。現在は専門家を中心に取材活動を行い、おもに食、健康、美容、子育てをテーマにした記事を発信。乗りもの好きな1男の母でもある。