(7)ボートに刻まれているのは全て “女性の名前”

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ゲストはボートに乗ってアトラクションを進みますが、速度は、かなりゆっくり。1m/秒にも満たない速度なのです。

このボートはフランス語で「バトー」と呼ばれます。

アトラクション内に入ってすぐ右側に、水路を進むボートを見る事ができますが、この位置でしか確認できない事があります。

ボートをよく見ると、船の前部、脇には文字が書かれています。例えば、「Claire(クレール)」、「Simone(シモーネ)」、「Chirstine(クリスティーヌ)」等。

実はこれらは全て女性の名前なのです。海賊たちが自らの無事を祈り、船体に彼女や妻の名前を書いていた事に由来しています。

全てのボートに、異なる名前が書かれています。傍若無人な海賊たちですが、こんなところに「愛」を感じる事ができるのですね。

 

(8)川の左側にはメス、右側にはオスが並んでいる?

アトラクションが進み、しばらくすると “女性たちがロープでつながれているシーン” があります。

これは海賊に捕まえられた女性たちが、人身売買オークションにかけられている場面なのです。

この場面には、川を挟んで、多くの動物や海賊も居るのですが、実は川の左側には女(メス)、右側には男(オス)の様に分かれているのです(オークショニアの海賊を除く)。細かなこだわりですね。

ところが、女性の中には、なぜか喜んでいるような人も見られます。どうやらちょっと婚期を過ぎた女性なので、結婚できる事を喜んでいるのかもしれませんね。

 

(9)小説に登場する有名な人物も登場している

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ボートが進むと、街が火事になっている場面があります。

当時の海賊は、町を襲った跡に、最後に放火をする事が多かったからなのです。

この火事のシーンには、ちょっと有名な人物が登場しています。

燃え盛る街の終盤、ゲストの真上の石橋に、酒瓶を持って酔っ払った様な海賊が1人座っています。彼は、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説『宝島』に登場する、海賊のジョン・シルバー。

物語の中の架空の人物ではありますが、“海賊” をイメージする代表的なキャラクターです。『宝島』の物語は知らなくても、オウムが肩に止まっている海賊は、なんとなく知っている方は多いのではないでしょうか。

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