『インヒアレント・ヴァイス』

『マグノリア』や『ザ・マスター』などの作品で知られるポール・トーマス・アンダーソン監督が、米文学界の異才トマス・ピンチョンの小説を映画化した『インヒアレント・ヴァイス』のポスター画像が公開された。本作は、70年代のアメリカを舞台にした作品で、ポスターもレインボーカラーに彩られたデザインになっている。

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本作は、ロスで暮す私立探偵のドックが元恋人のシャスタから調査を頼まれたことをきっかけに、殺人の濡れ衣を着せられながら、失踪した不動産王の行方や、土地開発の絡む巨大な陰謀に迫っていく様を描く。

ピンチョンは『競売ナンバー49の叫び』や『重力の虹』など優れた作品を発表し続け、全世界に熱狂的なファンや研究者を生みながら、その素性がいまだに謎に包まれている天才作家だ。本作は彼が2009年に発表した小説『LAヴァイス』が原作になっており、監督の強い要望で、日本でも小説の原題通り“インヒアレント・ヴァイス(物事に内在する欠陥)”のタイトルで映画が公開される。

映画は、『ザ・マスター』に続いてホアキン・フェニックスが主演を務め、ジョシュ・ブローリン、オーウェン・ウィルソン、リース・ウィザースプーン、ベニチオ・デル・トロが出演。『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ザ・マスター』でもタッグを組んだジョニー・グリーンウッドが音楽を担当する。

『インヒアレント・ヴァイス』
4月18日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田ほか全国公開

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