『君が生きた証』(C)2014 Rudderless Productions LLC. All Rights Reserved.

『ファーゴ』や『マグノリア』などで知られる名優ウィリアム・H・メイシーが初監督を務めた感動作『君が生きた証』。21日(土)公開を前に史上初の試みとして、映画を観た後に観客が入場料金を支払う“投げ銭”方式での先行上映が3回ほど実施され、最高額が3500円、各回の最高金額は毎回3000円以上と、作品のクオリティが証明される結果となった。

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映画は、銃乱射事件で愛する息子を失った父親が、息子が遺した音楽を歌い継ぐなかでその死と向き合い、再生していく様を描く父と子の感動の人間ドラマ。『ビッグ・フィッシュ』のビリー・クラダップが主演を務め、アントン・イェルチン、セレーナ・ゴメスが共演する。

史上初の試みとなった今回の先行上映イベントだが、回を重ねるごとに参加人数が増え、SNS上での書き込みが盛り上がりを見せた。また、来場者の3分の1を20代の観客が占め、30代を含めた若い映画ファンの来場が目立った。これは日頃、映画の入場料金が高いと問題意識を持つ層へ今回の取り組みが認知された結果だと推測される。

上映後行った調査では、「ハリウッドスターが出ているわけでもなく、有名なバンドマンが出ているわけでもないのに、すごく見応えがありました。この作品を日本に持ってきてくれてありがとうございます!と言いたいです」(23歳・女性)、「とても好きな映画でした。音楽の素晴らしさに引き込まれ、シリアスなストーリーに寄り添うことができました。いつもは1000円の日に観ることが多いのですが、この映画は1800円以上の価値があると思います」(42歳・女性)、「21歳の息子がいるので、とても心にしみました。何度も足を運びたいと思います」(46歳・男性)など満足度の高さがうかがえるコメントが寄せられた。

また、本作で初監督を務めたウィリアム・H・メイシーファンと語る女性は「予想以上に面白かった! 特にラストは驚きで、親の気持ちなどいろいろなことを考えさせられる映画だと思った。音楽もすごく良かったし、メイシーの監督作をもっと観てみたいと思いました」と絶賛。映画の終盤で訪れる“衝撃”と“感動”をぜひ劇場で味わっていただきたい。

『君が生きた証』
2月21日(土)より全国公開