SmartEyeglassDeveloper Edition

ソニーは、商品化を進めている透過式メガネ型端末「SmartEyeglass(スマートアイグラス)」のアプリ開発者向けモデル「SmartEyeglassDeveloper Edition SED-E1」を日本、アメリカ、イギリス、ドイツで3月10日に発売する。日本での税別価格は、10万円。アプリケーション開発支援サイト「Sony Developer World」のSmartEyeglass専用ページで販売する。一般・法人ユーザー向けの「SmartEyeglass」は、2016年内の商品化を目指す。

ソニーは、昨年9月19日に「SmartEyeglass」のプロトタイプを公開。Android 4.4以降を搭載するスマートフォンと連携して、テキスト、シンボル、画像などの情報を視界に重ねて表示するもので、アプリケーション次第で、さまざまな活用シーンが期待できる。今回、アプリケーションの探索と充実を目的に、アプリ開発者向け製品「SED-E1」を日本、アメリカ、イギリス、ドイツで発売する。産業用途のアプリ開発を促進するために、法人顧客は、フランス、イタリア、スペイン、ベルギー、オランダ、スウェーデンでも購入が可能。

合わせて、昨年9月に提供を開始した先行リリース版のソフトウェア開発キット(SDK)を更新し、正式リリース版の提供を開始する。開発者のユニークな発想と多様なアプリ開発を促進し、SmartEyeglassの提供する体験を向上していく。

SmartEyeglassは、2015年1月に米ラスベガスで開催した「CES2015」のソニーブースで、SAPのクラウドシステムを利用した倉庫での部品ピックアップや整備工場でのエンジンメンテナンスなどの支援用アプリ(APXLabs社開発)によって、現場の作業指示に関する業務用途の活用例を展示した。このほか、民生用途の活用シーンでは、スポーツ観戦中に選手情報を得たり、イベント会場で関連するSNSメッセージを表示することなどが可能。