「焼き菓子とお茶のセット」(980円)。

「焼き菓子とお茶のセット」(980円)

焼き菓子は、ココナッツと餅米で作った一品。餅米を配合しているからか、もちもちとした、コシのある食感が特徴。

お茶は八宝茶、四季春(烏龍茶)、茉莉香片(ジャスミン茶)の3種類から選べる。その中から八宝茶をオーダー。

台湾産烏龍茶の東洋美人をベースに、白キクラゲ、クコの実、陳皮、緑豆などの薬膳素材をブレンドした、月和茶のオリジナル健康茶。烏龍茶に薬膳を配合しているので、かなり複雑な味わい。

もちろん、ふつうの烏龍茶もある。台湾流にサービスしてくれるので、まったりと味わいたい。
お茶によっては五煎ぐらいまで愉しめるものもある。台湾スタイルのお茶の愉しみ方がわか
らなければ丁寧に教えてくれるのでご安心。

最近、豆花(トゥファ)と呼ばれる台湾スイーツを供する店が増えている。吉祥寺の月和茶でも豆花を使ったデザート「吉祥豆花」(680円)をメニューに掲げている。

そもそも豆花とはどんなスイーツなのか。楊さんに厨房で見せてもらった。

絹ごし豆腐のようだが、豆腐よりも柔らかく、コシがない。

「台南では、オジサンが豆花をリヤカーで売り歩いていました。注文すると、シロップをかけて食べたものです。うちでは1日に何度も豆花を作っています」

自家製の豆花に、ハトムギ、花豆、米粉で作ったうどん、タロイモ、紫芋、里芋、タピオカ、マンゴの餅、落花生などが入っているのが、吉祥豆花だ。

「吉祥豆花」(680円)

吉祥豆花には、豆類を豊富に使っている。その豆類には炭水化物、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの他、食物繊維も多く含むので、健康にも良さそうだ。

そこそこボリュームがあるので、台湾スイーツ好きには堪えられないかも。

LCCを使えば、安く台湾に飛べる。でも、その前に、本場台湾の屋台や家庭で食べれてきた薬膳スイーツを吉祥寺で堪能させてもらおう。畳の部屋もあるので、子連れでものんびりできそうだ。

台湾cafe月和茶
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-28大住ビル2F
電話/0422-77-0554
営業/11:30~19:00(LO18:00)、土曜〜22:00(LO21:00)
ランチは 11:30~15:00 ※土曜の夜は不定期営業のため、要確認
定休/火曜
※すべて税別

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。