左から、TAKAYUKI、辻本知彦、TATSUO 左から、TAKAYUKI、辻本知彦、TATSUO

個性的な構成や豪華出演者で話題の多い『THE SHOW INFECTED "CONNECTION"』。必見なのが、一流ダンサー達によるパフォーマンスだ。

THE SHOW INFECTED “CONNECTION” チケット情報

コンテンポラリー・ダンスを中心に多彩な活動を展開し、シルク・ド・ソレイユでも活躍した辻本知彦、世界中のコンテストやバトルで優勝し、オリジナルハウススタイルを確立したDANCE TEAM“GLASS HOPPER”のリーダーTATSUO、ニュースタイルにタットを取り入れたDANCE&VOCALユニット"KAMUI"のリーダーとしてメジャーデビューし、NYのダンスグループ”Transformerz”で踊った経験も持つTAKAYUKI。同世代で旧知の間柄だという3人。それぞれの目に、ほかのふたりがどう映るのか、教えてもらった。

TATSUOのことを「身体のキレとバランスが素晴らしい」と紹介するのは、TAKAYUKI。「重心の低さや、『その体勢からそこに入るんだ?』と驚くような筋力があり、ステップの流れも、抑揚をつける構成力も、すごいです」。そのTATSUOを「僕がダンスを始めた頃から大会で優勝していて。とにかく巧くてカッコ良かった」と語るのは、辻本。「共演するようになって感じるのは、彼が進化し続けていること。『また巧くなるんだ! そういう巧さがあるんだ!?』と驚嘆します。僕のレッスンも受けに来てくれるんです」

TAKAYUKIを「初めて観たのは約15年前」と振り返るのは、TATSUO。「コンテストで『それ、ストリートダンス?』っていう、明らかに他の人と違うスタイルで優勝したりして。発想がユニークだし、それを自分の身体で表現できる技術もセンスも持っています」。そのTAKAYUKIは辻本にとって「10年近く前、ダンススタジオでのパフォーマンスを観て、僕から声をかけた」相手。「生で見ても映像と同じくらい迫力がある人はなかなかいないんですが、彼はCGかと思う瞬間があって。空間を凝縮できるダンサーです」

そして、辻本は、TAKAYUKIいわく「人間的にもダンスとしてもつかみどころがない」存在。「常に予想を裏切った動きをする。トリッキーで、でもバレエをやっていたからか身体の線がすごくきれい。不思議な魅力をもったダンサーです」。一方、TATSUOは辻本を「ひねくれ方にもセンスがある」と評する。「トモの踊りは何回も観ているけれど、あの踊りのために何を考えているか、その思想に興味があって。だから、彼のレッスンを受けるんです。自分にない選択肢や考え方を発見でき、しかも『いいよね』と賛同できる。刺激を受けますね」

彼ら百戦錬磨の強者ダンサー3人が揃って共演するのは、今回が初めて。ファンも待望の夢の“競演”に、ぜひ立ち会いたい。

公演は3月19日(木)から東京・天王洲 銀河劇場にて。チケットは通常指定席のほか、非売品グッズとキャストの写真がもらえるプレミアムシートも販売中。

取材・文:高橋彩子