男性に「結婚したい!」と思わせる女性とは?

Aさんの場合、環境が全て変わって、今まで周囲にいた人が急に居なくなくなってしまいました。華やかな人が周囲から見放され、急に孤独になったとき、そんなどん底から引き揚げてくれたB子さんの存在は大きいでしょう。

自分が人生の谷底にいたときに引き上げてくれた人、何のメリットも無いのに、心から自分を思ってくれて、自分の人生を救ってくれた人を見つけたとき、人は自分にとって何が大切なのかを真剣に考えるのでしょう。
本当に失ってはいけない、かけがえのない人を見つけたときは、その人のために、男性は自分の価値観を捨てられるのかもしれません。Aさんの場合、Bさんの笑顔のためだけにがんばったのです。

B子さんがAさんの価値観を変えられたのは、Aさんが立ち直るまで黙って見守って待っていました。この待つ勇気が“信じる”ことなのかもしれませんが、ここで重要なのは、やみくもに“信じて待てば良い”ということではありません。

自分にとって、そこまで心をつくす価値ある男性かどうかを、まず見極めなければなりません。

B子さんの場合、Aさんとの付き合いは、四半世紀に及びます。その間、親友として常に彼の傍にいたわけです。彼が立ち直ることを確信するだけの“とき”があり、待つ勇気が持てたのだそうです。彼女は、「彼が立ち直るのはわかっていた」と話していました。

でも、もし裏切られたら、この場合心がボロボロになってしまいます。それに耐えられる強さが無いなら、心が壊れる前に、去る勇気も必要です。

“信じる”ためには、人の本質を見る目が必要です。もし、その“本質を見る目”で、愛した相手に、騙された、裏切られたと感じたとしたら、相手を“そんな人だった”と潔く諦め、自分の愛した気持ちを認めて、相手を恨むのではなく、“裏切られるほど純粋に人を愛した自分”を誉めてあげましょう。

そして相手を“許す”、そして“忘れる”勇気を持たなければなりません。この気持ちを持つことが、恋を引きずらずに上手に終わらせるコツです。

そうすれば、その経験が、あなたの他人の“本質を見る目”を養えた価値ある経験になり、次の幸せに繋がります。

このように、上手に恋の終わることができた人は、心の機微に敏感になります。恋ほど、人の本心に触れる人間関係は無いのです。

 

このように、“結婚しない男性”の価値観を覆すには、“信じる(=待つ)”勇気が必要です。そして自分を信じて見守ってくれる女性たちの勇気に男性たちは感動し、その信頼に応えるために、そしてその女性を失わないために結婚を決意するのでしょう。

但し、この“信じる”勇気を持つためには、その防衛手段である“疑う”“許す”“忘れる”勇気(覚悟)も必須です。幸せになりたい一心で、ただやみくもに信じるのは危険であることも忘れないでくださいね。

 


【参考】
内閣府「平成24年版 子ども・子育て白書 4.結婚、出産、子育てをめぐる状況」

心理カウンセラー・インテリアコーディネーター・社労士・旧司法試験合格といった多彩な資格を持ち、これらの資格と経験を活かして社労士事務所を経営していましたが、夫の転勤を機に事務所を廃業しました。
現在は、資格を活かしたライターのお仕事を細々とさせて頂き、心理学系・医療系を中心としたコラムを書き始めて5年目を迎えています。