『アメリカン・スナイパー』

クリント・イーストウッド監督作『アメリカン・スナイパー』が先週末から日本でも公開され、興行ランキングで1位を記録した。本作は、米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに所属していたクリス・カイルの自伝を映画化した作品だが、イーストウッド監督と主演のブラッドリー・クーパーは、なみなみならぬ決意と覚悟をもって映画化に臨んだようだ。ふたりが語る貴重なメイキング映像が公開になった。

『アメリカン・スナイパー』メイキング映像

本作の原作『ネイビー・シールズ 最強の狙撃手』(原書房)は、13週に渡ってニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー1位を獲得した書籍で、イラク戦争におもむき、仲間を守りながら、壮絶な戦いを繰り広げる一方で、戦争で命をかけながら同時に故郷に想いをはせ、良き夫、良き父でありたいと葛藤するカイルの物語が描かれている。

このほど公開になったのは、監督、クーパー、主人公の妻タヤを演じたシエナ・ミラーらが作品について語ったインタビューと、撮影風景をおさめたもの。自ら映画化権を取得して主演を務めたクーパーは、カイルの家族に「正しい映画をつくる」と約束して撮影に入ったそうで「ものすごい責任とプレッシャーを感じた」と振り返る。実在の人物に“なりきる”ために徹底的に準備を重ねたクーパーの姿勢を多くのスタッフ・キャストが絶賛しており、イーストウッド監督も「彼は積極的で行動的な役者だよ。昔の私のようにね」と語っている。

日本でも本作の完成度を高く評価する観客は多く、公開直前に行われたモニター試写会では参加者の8割超がこれまでのイーストウッド作品の中でも最高の作品あるいは、最高作と同じぐらいの完成度と回答しており、「ブラッドリー・クーパーの演技が素晴らしく、主人公の心情をよく理解することができた」「ただの戦争映画ではなく、イーストウッド監督のメッセージが感じられる映画だった」「間違いなくブラッドリー・クーパーの代表作になる映画だと思う」などの声があがっているという。

『アメリカン・スナイパー』
公開中

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