koichi 撮影:小林裕和

――一生やり続けたいという、表現への欲求があったと。

genki:だって、「これ」しかないですよ。これがなかったら、何もしてない。努力する気もなくなってたと思うし、働く気もない、なんもしてないんじゃないですかね。生きるのも頑張れないんじゃないですか。そのくらい、歌しかなかった。

――だからこそ、今のスタイルを選んだ。その中で未来に向かう意志は曲からも伝わってきます。何もないからこそ、前向きなのかもしれないですけど。

koichi:「何もないからこそ前向き」、それいいですね(笑)。もう誰も悲しまなくてもいいように。巻き込みの可能性があるんで僕ら“2人組”って打ち出しているけど、2人だけだとは思っていなくて、とにかく僕らのことをステージに戻してあげたいと思ってくれる人が集まってくれたんです。そういう人たちと、これから新しく家族になってやっていきたいと思っています。

――お2人を支えるチームがいると。

koichi:そうですね、僕らはステージに立つだけじゃなくて、その中で大事なところを外さないのが僕らの役目というか……、スロットで例えると、リールを回すのが仲間の皆の仕事で、リーチ目で必ず揃えるのが僕らの仕事です。

genki:スロットはウケるな(笑)。

koichi:皆が、頑張って確率を上げてくれるんですよ。僕らは押すだけ。

――信頼関係ですね。

koichi:例えば、CDが出せないと思っていた時に、タワーレコードが声をかけてくれたりだとか。他にはこうやって写真を撮ってもらって、インターネットメディアにあがって、「いいものを見た」と思った人が、少しでも僕らに興味を持ってくれる。そういうふうに皆がリールを回しているじゃないですか。それが「確率を上げてくれている」ということ。

僕らは「かっこよくいること」というか、クールな角度で、クールな服を着て、人に知ってもらう、それが「7を揃える」ということですね。

――今後はどういう活動を?

koichi:ありとあらゆる方向から攻めていきますよ、ネットの波に乗って。それに、今はまだ言えないけど、秘密があって、水面下で動かしています。

genki:ウチの(koichi)がすごいんで。僕は、自分の歌にしっかり集中して、届けることができるようにするだけですね。今は毎日24時間歌のことを考えさせてもらっているような状況なんで。歌のことだけ考えて1本1本、次のショウまでにもっと届けられるといいなと毎日考えています。