「おっさんレンタル」を通じて見えてきたこと

「おっさんレンタル」を始めた西本貴信さん

そんなこんなで「おっさんレンタル」は人気を集め、総利用回数は900件を超えるまでに。また、リピーターを現れるようになりました。利用者にとって、か けがえのないサービスになりつつある「おっさんレンタル」。しかし、西本さんにとっても、「誰かに必要とされる、認められることで、本当に生きている実感を持てる」と、このサービスを始めて良かったとその心の内を明かします。

サービスを始めた当初、「なんでそんなことしているの?」とバッサリと否定してくる同世代や同業者の大人が多かったようですが、その一方で、IT系の人や比較的若い人は西本さんを応援するようになったそうです。

今までの人生で培ってきた人間関係を大事にしつつも、「新しい関係から得られる刺激が、生きていくうえで大事だ」と考える西本さん。新たな刺激を得ることで西本さん自身も輝き、また、若者にとっても良い方向に向かうきっかけとなり、さらには、世の中のおっさんのイメージさえもプラスに変えてしまう、誰もが幸せになるスパイラルがそこにあるのです。

筆者もプチおっさんレンタルでも始めてみようかと考え中。皆さんも、自分に合ったレンタル業を始めてみませんか? 人の役に立てることは、自身のその後の人生を豊かなものにしてくれるのかもしれません。

 

【書籍情報】
『「おっさんレンタル」日記』西本貴信著 大和書房