セルジーニョ(鹿島アントラーズ) (c)J.LEAGUE セルジーニョ(鹿島アントラーズ) (c)J.LEAGUE

『ACL』決勝進出に向けて先勝した鹿島アントラーズと、前節『明治安田生命J1リーグ』首位に立った川崎フロンターレ。今、乗っている両クラブが激突する。

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鹿島は『ACL』だけではなく、『ルヴァンカップ』『天皇杯』も勝ち残り、フル稼働である。9月は8試合を戦い抜き、6勝1分1敗。大岩剛監督は選手をやりくりしながら、結果を残しているのだ。リーグ戦を見ても、現在3連勝中。第25節終了時は8位に甘んじていたが、一気に暫定3位まで上昇してきた。『ACL 2018』初制覇を睨みつつ、『ACL 2019』出場権を確保しにかかる。

それにしても、10月3日のゲームは劇的だった。水原三星をホームに迎えての『ACL』準決勝第1戦は鹿島の底力を感じさせた。開始6分までに守備のミスを突かれ、立て続けに失点……。鹿島らしからぬ稚拙な試合の入りでビハインドを背負い込んでしまう。なかなかペースを握れない中、21分にセルジーニョのクロスを鈴木優磨がヘッドで狙うと、圧力に屈した相手DFがオウンゴール。1点を返した鹿島は落ち着きを取り戻したのだった。

押し込みながらもゴールが奪えない展開が続くも、慌てず騒がず。83分に途中出場した西大伍の絶妙なグラウンダーのクロスをセルジーニョが流し込み同点。93分には『ACL』3戦連発で気を良くしたセルジーニョがフリーキックで強いボールを蹴り込むと、混戦の中内田篤人がこぼれ球に反応し、3-2の逆転勝利。

大岩監督は「早い時間に2失点したことが反省材料。ただ、最後の最後まで選手たちが戦った姿勢がああいう形で勝利につながった。そこは非常に評価したい」と2点差を跳ね返した選手たちを称えた。8年半ぶりに鹿島でのゴールを決めた内田は「立ち上がりの2失点というのは、国際試合のベスト4の試合の入り方ではない。救いだったのが早い時間の失点ということ。その中でまずは1点返したことで、首の皮がつながったかなと思う」と反省の弁を口にした。

水原三星戦から川崎F戦まで中3日。肉体的には厳しいものの、劇的勝利の勢いはプラスに作用する点もあるだろう。

一方の川崎Fも勢いでは負けていない。リーグ戦直近10試合は7勝2分1敗。1位奪取と言っても、2位・サンフレッチェ広島とは得失点3差しかない。川崎Fとしては終盤に向けてガッチリ首位固めといきたいところだ。しかも鹿島には1か月前に『ルヴァン杯』準々決勝で屈したばかり。カップ戦とリーグ戦は別物だが、リベンジの思いは確かにある。

『明治安田J1』第29節・鹿島×川崎Fは10月7日(日)・茨城県立カシマサッカースタジアムにてキックオフ。チケット発売中。

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