同性愛とは違う?

性同一性障害は「同性愛」と混同されやすいのですが別物です。

・同性愛
「恋愛の対象のどちらかの性別であるか」の性的指向に関するもの

・性同一性障害
「自己の性の意識はどちらの性別であるか」の性同一に関する概念

概算ですが、ヨーロッパの調査では、男性の約3万人に1人、女性の約10万人に1人、と男性で発症する確率が高くなっています。

 

こんな症状があったら性同一性障害のサイン?

性同一性障害の症状としては、幼い頃から以下のような行動が見られます。

・男の子は自分が女子である、女の子は自分が男子であるとみなしたがる
・異性の格好をしたがる
・男の子は女の子がしたがる遊びを、女の子は男の子がしたがる遊びを好む
・男の子は女の子の仲間に、女の子は男の子の仲間に入りたがる

ただし、必ずしもこれらの行動があれば性同一性障害というわけではありません。
身体的に大きな変化がある二次性徴期を迎えると、より明確な別の症状がみられます。

 

二次性徴期を迎えた性同一性障害者の症状とは?

二次性徴期を迎えるとになると、男の子、女の子でそれぞれ以下の身体的な特徴が現れます。

男の子
・声変わり
・喉仏が目立つようになる
・肩幅が広くなる
・筋肉が張る
・陰茎が大きくなる

女の子
・体つきが丸みを帯びる
・生理が来る
・乳房が膨らむ

こうした男らしい体つき、女らしい体つきになることに対する嫌悪感、忌避の気持ちがより強くなったり、反対の性別としての役割を果たそうとします。

具体的には、男の子はすね毛をそったり、女の子は乳房の膨らみを隠すためにさらしを巻いたりする行動があります。