『ソロモンの偽証』で女優デビューを飾る藤野涼子

宮部みゆきのミステリー巨編を映画化した『ソロモンの偽証 前篇・事件』(成島出監督)の初日舞台あいさつが3月7日に都内で行われ、本作に大抜てきされ役名で女優デビューを飾る藤野涼子が登壇。「演技をするのも初めてだった私が、(演じた)涼子と一緒に成長できた。今日は不安な気持ちもあったが、こんなにたくさんのお客様に観ていただけたなんて…」と感激の涙を流した。

『ソロモンの偽証』舞台挨拶その他の写真

舞台あいさつには藤野をはじめ、成島監督、生徒役の板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、共演する佐々木蔵之介、夏川結衣、小日向文世が出席。クリスマスに起こったひとりの生徒の死をきっかけに、ヒロイン・涼子の呼びかけで、生徒たち自らが“校内裁判”を開廷し、悲劇に隠された真実を紡ぎ出していく。

本作に続き、4月11日には『ソロモンの偽証 後篇・裁判』の公開が控えており、成島監督は「前篇はこんな終わり方をしてしまい、まずはお詫びします。後篇には奇跡的な救済が待っているので、あと1カ月待っていただき、子どもたちがたどり着いた真実を見守ってください」と呼びかけた。

涼子の父親で刑事という役どころに挑んだ佐々木は、「子どもたちが全身全霊で芝居にぶつかる姿に心を打たれました。映画を観て“うちの娘”がこんなに立派になったと誇らしく思うと同時に、娘のおかげで自分がお父さん役をやらせてもらったと実感した」と藤野ら生徒役キャストの奮闘と成長に感激しきり。涼子の母親を演じた夏川も「初めて会ったときは、とってもあどけなかった涼子ちゃんが、悩み戸惑いながら、自分で壁を乗り越える姿は心強かった」と目を細めていた。

『ソロモンの偽証 前篇・事件』
公開中

『ソロモンの偽証 後篇・裁判』
4月11日(土)公開取材・文・写真:内田 涼