(左から)桑野晃輔・石渡真修 (左から)桑野晃輔・石渡真修

3月18日(水)より東京・紀伊國屋ホールで上演される「本格文學朗読劇 極上文學 第8弾 『草迷宮』」。同作の原作本&特製しおり お渡し会が3月8日、都内で行なわれ、俳優の桑野晃輔、石渡真修が登場した。

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音楽やセット・衣装などのビジュアルを用い、朗読劇という形にこだわらない、動いて魅せるスタイルが人気の同シリーズ。第8弾となる今回は泉鏡花の小説『草迷宮』が原作。主人公の男性、明は、亡くなった母親が歌っていた手毬歌をどうしてももう一度聞きたいと手がかりを求め、幼馴染の娘・菖蒲を捜し、諸国を旅していた。すると、菖蒲は神隠しにあったと聞かされるが、明は幽霊屋敷と噂される館、秋谷邸に菖蒲がいると確信し・・・。

お渡し会イベントを終え、報道陣から同作への意気込みを聞かれた桑野は「主演をやらせてもらうのは、10年近く役者をやっている中で初めて。でも気負うことなく、素晴らしいスタッフさんと、達者な共演の方々に思いっきり甘えて、自分らしく、いつもと変わらずやれれば良いと思います」とコメント。また、幽霊屋敷に住みつく妖(あやかし)役を務める石渡は「この作品は凄い世界観。1度読んで僕が引き込まれたように、お客さんも作品に引き込まれるはず」と語った。

セットも同作の見所のひとつ。実際にセットを見た桑野は「日本家屋を再現した素晴らしいセット。ダイナミックな動きにも対応できそうな広さです」と話した。

また、自身の役作りに関して桑野は「僕が演じる明という人物は、母親への執着心が常軌を逸するほど強い役。僕自身家族への想いが強いので、とりあえず母親に電話しました(笑)。その電話で役作りについて何かを得られたというわけではないんですが、稽古中は常に母親については考えていますね」とコメント。石渡は「舞台上では一瞬も普段の自分でいないように、というのは常に心がけています。妖は小学生1年生ぐらいの男の子というイメージなので、動き方なども自分の小さい頃を思い出して演じています。朗読劇ですが、良く動くこの作品の中で、妖は特に動く役なので注目して見てください」と語った。

「本格文學朗読劇 極上文學 第8弾 『草迷宮』」は、3月18日(水)から24日(火)まで東京・紀伊國屋ホール、4月10日(金)・11日(土)・12日(日)大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演。チケットは発売中。