ハート・プラスマーク

「身体内部に障がいがある人」を表したマークです。心臓や呼吸機能、じん臓、膀胱、免疫機能などに障がいがある人は外見からは分かりづらく、交通機関などで我慢したり誤解を受けたりすることがあります。

電車などで前に立っている人がカードを付けている場合は率先して席をゆずったり、障がい者用駐車スペースに停めている車にマークが貼ってあれば理解・協力できる機会もありそうです。

 

耳マーク

耳に障がいがあることを表すマークです。パッと見ただけでは分かりづらい聴覚障がい者の方がこのマークのカードやシールを持ち歩いていたり、役場や病院の窓口に掲げられたりしていることもあります。ゆっくり話したり手話や筆談を用いるなど、コミュニケーション方法の配慮が必要です。

 

聴覚障がい者マーク

聴覚障がいのある方が運転する車に表示されているマークで、表示義務があるものです。このマークをつけた自動車に対して幅寄せや割り込みを行うと、道路交通法の規定で罰せられることもあるそうです。見かけたら車間距離や運転に余裕を持って走るようにしましょう。

 

知って、理解して、役立てる大切さ

障がい者に関するマークは、今回あげたマーク以外にもたくさんあります。思いやりがあれば必要のないマークもあるのでは? と感じることもありますが、電車内でたまにベビーカーを利用している筆者を含め、マークがあることで当事者の方が安心できるという場合も多いのではないでしょうか。

意味を理解していることで、実際にマークを見た時にすぐに対応できる機会も訪れるはずです。「知らないからしょうがない」で片づけるのは止めにして、自分の周りに関心を広げてみると、今までとちょっと違う景色が見えてくるかもしれません。


参考:内閣府「障害者に関するマークについて

編集プロダクション株式会社イメージング・ワークス勤務。首都圏のおでかけ情報誌を中心に、雑誌の編集・ライティングを行う。2012年末に娘を出産し、人生観が約90度変わる。ライフワークバランスについてゆるりと考えつつ、子連れで行けるイベントや遊びスポットを日々模索中。