――ところで楽曲の世界観を作る上で気をつけているところはありますか?

ナオキ:歌詞やメロディ考える上で、大事にしてる、こだわっている部分は、一曲の中にひとつは「この言葉は絶対に無きゃダメだな」という、フックになるような言葉をいれるようにしています。なんか嘘くさいなと思ったら、全部やり直して書きなおしてまた考えたりとか。
本当にちゃんと心の中から出てきた言葉を、紡いで作り上げていくというか。初めて聴いた時にもしっかり頭や耳に残るようなフレーズを考えて作っています。

健希:昔は何も意識してなかったんですけど、お客さんのことも考えずにただ曲を作って演奏することだけを考えていたんですけど。ちょっと色々変化があって、左利きというのも珍しいじゃないですか。ステージ上だとKAZAMIがガンガン動くし、体も大きいし。彼とは違った目立ち方、違う方法で自分を見せたいなと思うようになって。

zumi:僕は基本的には叩きながらナオキさんと一緒に歌ってるんですよ。

ナオキ:あと曲間のタイミングは全部zumiさんがやってるので、そこはリハーサルでも詰めてます。

健希:そこはzumiさんが司ってるね。

zumi:まあ同期押すだけですよ!(笑)

ナオキ:だからそのタイミングひとつで次の曲の見え方って全然変わると思うんですよ。

健希:この人が間違えたら全部台無しになるという…(笑)。

zumi:僕はコーラスをする時もあるんですけど、歌心を大事にしたいというか…。

KAZAMI:ドラムがコーラスするので、サビとかでもギターとベースが前にバーンと出れる。見た目も派手だし、音も厚いみたいなこともできるということですね。

――ワンマンだと曲間やセットリストも色々拘れることも多いと思うんですけど、たとえば最近のイベントって持ち時間が30分以下だったりするじゃないですか。そういう時にどうやって世界観を出すようにしているのでしょうか。

ナオキ:この曲を推したい、伝えたいという曲が時期によって1曲ずつくらいあるんですけど、それをセットリストのどこに置いたら一番映えるかというのを考えて組んだり、演出…たとえば台詞のような直接的な言葉だったり、時には演技だったり、SEも毎回変えたりしているんですね。ライブ全体の流れや曲の間でもyazzmadというものをもっと伝えていけたらと思っています。

――4月6日に高田馬場AREAで主催イベント「Last Stop Asylum」があるそうですね。

ナオキ:現体制になってから自分たち主催というのは初めてなので、色々気合をいれて動いています。出てくれるバンドさんもすごくキャラが強いじゃないですか。なので、そこに音楽面や演奏技術でも負けないように、できることは必ずあると思うんですね。
「今日、この日じゃないと見れなかったね」というステージにしたいんです。そのへんは色々なものとの戦いになってくると思うんですけど。消防法とか。

――「消防法に勝つ」って受け取り方によっては犯罪予告ですよ。

ナオキ:(笑)。ライブハウスの今までの流れてはNGだったこと…、普段のイベントやライブだと無理だよねダメだよねっていう、自分たちの中にあった壁を一旦とっぱらって、「ありえなくない?」って思われるようなこと、そういう記憶に残るようなイベントにしたいんです。凄いって思われたり、お客さんが誰かに言いたくなるようなライブにしたいです。僕、友達とかとLINEでやりとりするんですけど、そういうやりとりって面白いじゃないですか。ツイッターでリンクされてたりとか。そういう広がりって面白いじゃないですか。

KAZAMI:その人のフィルターを通すことによって違うのが混ざって伝わるというか。

ナオキ:そういうのを作るのも醍醐味なのかなと思うし。

KAZAMI:僕とzumiさんはチームエゴサーチですからね(笑)。

――それは公言してもいいことなんですか?

zumi:僕、前にサーチする言葉を間違えてツイートしちゃったんですよね(笑)。

KAZAMI:「ずみさん」ってツイートしちゃってね(笑)。

zumi:なんだか最近、KAZAMIくんが加入したことで、音楽の部分だけじゃなくって、他の皆の人間的な部分も出てくるようになった気がします。

KAZAMI:それまでのyazzmadは硬いイメージがあったと思うんですけど、そこに僕がポンと入ったことによって変わった部分はあるかもしれません。思うがままにTwitterとか書くものだから(笑)

zumi:今までの延長線上じゃない、意外性のあるライブがしたいですね。

KAZAMI:それがウソ臭くならないようにというか、自分たちのルーツの中で引っ張っていきつつやるみたいな。裏付けがある中で、これまでになかった領域に行きたい。

健希:仲良しのバンドが出てライブやって最後にセッション~みたいなのではないイベントにしたいです。

ナオキ:そういうのも楽しいんだけどね、そうじゃないものもあるんだよということを提示したい。音楽やライブはもっと自由なんだっていう「気づき」を生ませたいです。

 

【2015年4月6日(月)】高田馬場AREA
yazzmad主催公演「Last Stop Asylum」

[CAST]yazzmad/emmuree/The Benjamin/Femme Fatale/LIPHLICH
OPEN17:00/START17:30
ADV \3,500/DOOR \4,000(D代別)

[プレイガイド]
・e+
【問】高田馬場AREA TEL 03-3361-1069

 

黒夢リスペクトアルバム「Revision Underwear」にyazzmadの参加が決定!

2015年3月25日RELEASE
黒夢リスペクトアルバム「Revision Underwear」

 【参加アーティスト/収録曲】
HER NAME IN BLOOD:CAN'T SEE YARD
THE BROTHELS:13 new ache
トリルダン:CANDY
yazzmad:後遺症-aftereffect-
SPEECIES:BARTER
THE WASTED:HELLO,CP ISOLATION
SAGA:ミザリー
LOKA:BAD SPEED PLAY
SAY MY NAME.:NEEDLESS
THE BLACK SWAN:SICK
凛:アロン
Vampillia:Heavenly

商品価格:¥3500(税別)
型番:GEI-002
LABEL:Geishun