福本ヒデ(安倍シンゾウ) 福本ヒデ(安倍シンゾウ)

今年で結成30年を迎えた社会風刺コント集団、ザ・ニュースペーパー。30周年記念公演ツアーを前に、「安倍シンゾウ」こと福本ヒデに話を聞いた。

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先の総裁選を戦った石破茂氏も持ちネタとする福本は「石破さんが選ばれていれば今日は石破さんで来ました」とすまして語る。与野党を問わず多くの政治家と実際に会う事も多く、石破氏本人からは自身のモノマネを「嬉しく…なくはない」と言われたとか。「器の大きい方ほど面白がってくれる気がします。風刺って悪口じゃないので。例えば集会とかで人のことを悪く言って拍手をもらうのとは違うんです。日々のニュースをどう面白く伝えるか。そこはこだわってますし、ご本人にもわかっていただけているのかな」

舞台では、9人のメンバーがひとりあたり3役~4役を入れ替わり演じながら、10分~15分のコントをオムニバス形式でつなぐ。政治家に限らず、今回も個性的なキャラクターが続々登場する予定。「基本は“ニュース”ですから、その時に話題になっている人が登場するので内容は未定です。安倍さんとトランプさんは確実に出ると思いますけど(笑)。ネタの急な差し替えもしょっちゅうですよ。例えば誰かが失言したとか、辞任したとか、ミサイルが飛んだとか。ニュースによっては舞台の当日でもネタは変わります。でもまあ政府と一緒で、そんなに慌てません(笑)」

平成30年に結成30年という節目の年を迎える彼ら。「平成も来年で終わりですからね。30年の総まとめ、みたいなネタはやろうと思っています。あの二子山部屋を軸に30年を語る、とか。僕、貴乃花もやってましたので(笑)。政治以外のニュースももちろん取り上げます。地元ネタ、福岡ソフトバンクホークスにも触れたいですね」

世界遺産検定1級の保持者でもある福本。個人的な趣味だというが、舞台に生かされたことも。「富士山が世界遺産に登録された時、メンバーが富士山、三保の松原 、鎌倉の大仏に扮したコントをやりました(笑)。僕たちは人だけでなく、モノを擬人化して演じることもあります。来年は消費税が10%になるから、今の8%に比べてぐっと登場機会が減ることになる“1円玉の嘆き”なんてやろうかな(笑)」とアイデアは尽きない。

「2019年の初めの舞台ということで、2018年の総決算みたいなことはやるつもりです。難しいことはわかりやすく、元々わかりやすいものでも面白くひねって皆さんにお届けします。若い人にも来ていただきたいし、普段ニュースは見ているけれど、お笑いや舞台は見ないなんていう中高年の方にもぜひ来ていただきたいですね」

『ザ・ニュースペーパー JR博多シティライブ vol.8』は、2019年1月20日(日)JR九州ホールにて。チケットの一般発売は10月19日(金)午前10時より。その他、全国各地で公演あり。

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