鴨田潤(イルリメ) 写真:三浦知也 鴨田潤(イルリメ) 写真:三浦知也

ヒップホップ・ラップ界はもとより、近年は弾き語りでの活動も開始するなど歌手・作詞家としても高い評価を得ているイルリメ。本名の“鴨田潤”名義による弾き語りなどでも顕著なその叙情性が、ついに作家として形になった。それが3月7日(水)に発売される自身初の書籍『てんてんこまちが瞬かん速』だ。

ぴあ関西版WEB「イルリメこと鴨田潤による初の著書が発売」

書き下ろし長編小説「てんてんこまちが瞬かん速」は、スケボーとバンドを通して女子高生の成長を描いた瑞々しい青春小説。過去に発表した短編やコラムも収録され、ミュージシャン・鴨田潤とは異なる魅力と可能性を感じさせる一冊となっている。装丁画は、昨年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞した今最も注目すべき漫画家・西村ツチカが手掛け、あとがきをロック漫筆家・安田謙一が寄稿している。

今月19日(日)に開催されるLove sofaに出演するイルリメは、同日に新ユニット(((さらうんど)))として初めてのフルアルバムもリリースする。イルリメの“歌もの”の魅力と、海外での評価も高いTraks Boysとの融合により、2012年型のシティ・ポップが誕生した。

なお、3月17日(土)には大阪・スタンダードブックストア心斎橋にて、発刊記念イベントを開催する。鴨田潤と安田謙一のトークのほか、鴨田潤の弾き語りライブも行われる。

小説と新ユニット、軽やかに新境地へと踏み出す2012年の鴨田潤に注目だ。

■(((さらうんど)))『(((さらうんど)))』
3月7日(水)発売
2415円(税込)
カクバリズム