もふもふな手触りの睡眠サポートロボット

パルスボッツは10月15日、寝ぼけた返事やゆるい雰囲気で睡眠をサポートするロボット「nemoph(ネモフ)」の、資金調達と限定100体の予約受付をクラウドファンディングサイト「Makuake」で開始した。予約は白と黒の50体ずつで計100体。今後、バリエーションを増やす可能性もあるという。

ネモフは、睡眠課題の解決に向けたスリープテックを備えた製品。「眠りのおとも」をコンセプトに開発した。女性を中心に多くの現代人が感じている就寝前の孤独やさみしさを癒し、眠る前にリラックスと安心感を生み出す。

同日、東京・渋谷で開催された発表会に登壇したパルスボッツの美馬直輝代表取締役は、「何でもできそうなロボットだと、結局何も使わず、ぬいぐるみ同然になってしまうことが多い。一つの機能を持たせることで長く使っていただけるはずと考え、睡眠サポートに特化した。まずは100体だが、今後、量産できるようになったら店舗での展開も検討していく」とした。

ネモフは、物語を読み上げる「おはなし」や「オルゴール」など、独自の癒しコンテンツを搭載。“コトコト”と前後左右に揺れる可愛らしい動きをふわふわの見た目と組みわせることにより、就寝前に「ココロが満たされる体験」をつくり出す。

主な機能は5つ。ネモフを一度なでると、今のおおよその時間を声で知らせる「ネモフの時報」が起動。ネモフが時間を知らせた後や話した後は、聞き取りモードになり、ユーザーが挨拶すると“寝ぼけたような”返事を、時間を言えばアラームやタイマーを設定する。「目覚まし」では、さわやかな音楽とともに“コトコト”と体を揺らしながら起こす。

このほか、ネモフが5種類のオルゴールを奏でたり、16種類の独自の物語をゆっくりと優しい声で読み上げたりと、睡眠の質の向上をサポートする。約500単語に反応するが、登録されていない単語には「むにゃむにゃ」などの返事を返す。「なにもかもをしっかり整えるのではなく、ほどほどの部分があってもいい」(美馬代表取締役)。

電源はAC電源のみ。ほかのデバイスとの接続機能はない。価格は2万9700円で、今年中に先行版を発送する予定。2019年1月上旬に通常版を発送するという。

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