公式のキャストコスチューム一覧としても、資料価値アリ!!
最後に、『東京ディズニーリゾート キャストの仕事』は、公式資料としても、価値がある。
たとえば、冒頭では、
・キャストとは何か
・キャストの役割とは何か
・SCSE(行動基準。Safety=安全、Courtysy=礼儀正しさ、Show=ショー、Efficiency=効率)
・自主性が尊重され、おもてなしにはマニュアルが存在しない
などが紹介されている。
これらキャストの哲学は、メディア向け配布資料に記載されていたり、キャスティングセンターのWebサイトに一部が載ったりはしているが、一般向けの本に記載されているのは、私は今までに見た経験がない(私が見落としているだけかもしれないが)。
また、キャストピンの一覧が写真付きで大きく掲載されていたり、キャストのコスチュームに関する “うんちく” があちこちに書かれていたり、マニアでも興味を引かれる部分がある。
個人的には、2013年に新設されたドリームコンダクター(インフォメーション専任キャスト)が、任期一年の持ち回りだった、という情報が目新しく、興味深かった。
もちろん、2014年9月(取材時と思われる)時点の、キャストコスチューム一覧としても、資料価値がある。
東京ディズニーリゾートファンにとっては、写真集として。
キャストに憧れる人にとっては、「もし自分がキャストになったら?」をリアルにイメージさせてくれる解説本として。
マニアにとっては、資料として。
誰にとっても絶対に買うべき! と断言できる本だ。ぜひおすすめしたい。