城田優がビギナーの目線からルネサンス美術を解説

2015.3.16 13:50配信
城田優  提供:毎日新聞社 城田優  提供:毎日新聞社

フィレンツェ・ルネサンスを代表する画家ボッティチェリの作品17点(工房作など含む)を中心に絵画、彫刻、工芸など計約80点から構成。さらに当時の経済情勢と芸術家の関係性までをも読み解く「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」展が、東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで3月21日(土・祝)から6月28日(日)まで開催される。本展で音声ガイドを担当する城田優が、ナレーション収録後の取材に応えた。

「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」チケット情報

今回はボッティチェリの傑作「聖母子と洗礼者聖ヨハネ」(5月6日(水・休)までの限定出品)が日本初公開。その他、横幅5m超の大作ウフィツィ美術館の至宝「受胎告知」(ボッティチェリ作)を始め、富めるフィレンツェの結婚式を宗教的主題に模して描いた「聖母マリアの結婚」(フラ・アンジェリコ作)など、フィレンツェ・ルネサンスを多角的に楽しめるようになっている。城田は通常のナレーションに加えて、絵画が表現している物語を天使や聖母マリアなどの声を演じわけて再現。来場者とルネサンス美術との距離をグッと縮めさせる役割を担った。

実はこれまで、美術鑑賞は「ほとんど経験がなかった」という城田。「でも“当時の青色の絵の具は値段が高く、画家は経済的な援助をメディチ家など銀行家に支えてもらっていた。だから何百年経った今でも色褪せない絵画が残っている”といったポイントをいくつか教えてもらったら、急に面白くなったんですよ」と城田は言う。「僕みたいに“美術館はちょっと敷居が高いな”と敬遠している人は多いはず。だからナレーションにあたっては、あえてルネサンスの勉強は基本的なことにとどめて、今回の展示を見た時の新鮮な感動を大切に、お客様に伝えるようにしました」と話した。

ちなみに、城田が見て一番印象に残ったのは「三声と四声のための歌曲集」。ボッティチェリやミケランジェロなどそうそうたる芸術家を支援したロレンツォ・デ・メディチと親しかった、ハインリヒ・イザークらによる歌曲集で片面に使われている神秘的な赤と黒の配色は、もともと城田が好きな色使いだという。「(昨年城田が演じた『ファントム~〈オペラ座の怪人〉の真実~』の)ファントムが気に入りそうな絵ですね」と水を向けると、「1枚の絵からそういう想像が広がるのも楽しいですよね」と笑顔に。

「僕は芝居や音楽といった“アート”は好きで関わってきたので、写真や映像と、ライブなどナマの体験とでは受ける印象が全然違うと思っています。それはエンターテインメントである限り美術も同じだと思うので、ぜひこの機会に本物のルネサンス美術に触れてください」と、最後は自身と同じ美術ビギナーに向けて語ってくれた。

取材・文 佐藤さくら

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