興梠慎三(浦和レッズ) (c)J.LEAGUE 興梠慎三(浦和レッズ) (c)J.LEAGUE

『ACL』出場圏内まで勝点4差。浦和レッズは直近5試合で3勝1分1敗と順位を6位まで上げてきた。だが3位・鹿島アントラーズもここ5試合は3勝1分1敗。しかも3位と6位の間にFC東京、北海道コンサドーレ札幌の2クラブがいる。さらに札幌は消化ゲームが1試合少ない。残り5試合で勝点4差という『ACL』へのキップは近いようで遠い。

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なかなか困難なミッションだが、浦和は逆転の道を残す。『明治安田生命J1リーグ』第30節で鹿島アントラーズをホームで迎え、第32節・札幌の敵地に乗り込み、最終節でFC東京とホームで対峙するのだ。オズワルド・オリヴェイラ監督はライバルとの3戦3勝に向けて虎視眈々。

10月12日の記者会見で指揮官は「私たちは勝つのみ。それだけです。この最終ストレート、残り5試合で勝ち点15がかかっている」とキッパリ。さらに「鹿島、札幌、FC東京、私たちより順位が上のチームに勝てば勝点を積み上げるだけではなく、相手が勝点を積み上げられない。ガンバ大阪戦と湘南ベルマーレ戦も勝ちにいきますが、我々より上位にいるチームとの直接対決で勝たないといけない」とターゲットを明確にした。

ここ1か月は4試合で9ゴールと攻撃陣が好調だ。リズミカルにパスを回し、人数をかけながらもスピーディな攻撃を実現。興梠慎三&武藤雄樹の2トップで5得点を稼げば、柏木陽介&長澤和輝&青木拓也のトリプルボランチも攻守に存在感を見せ付けている。前節・ベガルタ仙台戦は決め切れずにドローと4連勝を逃したが、いい流れができている。

前節・首位を走る川崎フロンターレと引き分けた鹿島も好調と言っていいだろう。『2018JリーグYBCルヴァンカップ』こそ準決勝敗退となったが、『ACL』『天皇杯』も勝ち残る過密日程の中、さらにケガ人が出ても、選手をやりくりし、白星を重ねている。

モチベーションもある。『ACL』決勝進出、そして悲願の初優勝に向けて注力しつつも、アジア王者として来年の『ACL』出場権を確保することにも余念がない。19のタイトルを獲得してきた常勝軍団のこと、『ACL』のためにリーグ戦を調整の場に使うという発想はない。出場する大会はすべてタイトルを狙う、勝つというジーコイズムは脈々と受け継がれている。

『明治安田J1』第30節・浦和×鹿島は10月20日(土)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。当日はホームクラブを応援する来場者全員に浦和の新クラブロゴがあしらわれたオリジナルドリンクボトルケースをプレゼント。こちらは、5月のサガン鳥栖戦で配布されたオリジナルドリンクボトルと合わせて使用できる。チケット発売中。