馬場雄大(アルバルク東京) 馬場雄大(アルバルク東京)

第2代王者にとって悔しい敗戦、初代王者には自信となる勝利となった。10月17日、『2018-19 B1リーグ戦』第3節・アルバルク東京×栃木ブレックスの話である。

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栃木がリードし、A東京が追いかけ、追いつき、逆転、さらに勝負をつけようとすると栃木が点差を詰めるというシーソーゲームは最後の最後にドラマが待っていた。69-69で迎えた最終第4クォーター残り1.7秒で馬場雄大(A東京)がフリースローを獲得。この試合で6本中5本のフリースローを成功させていた馬場だが、まさかの2本連続失敗……。勝負は延長戦にもつれ込んだ。

延長戦に入ると、それまで無得点だった渡邉裕規(栃木)の連続得点で4点のリードを許し、その後1点差に詰め寄るが、残り12秒で渡邉にフリースローを2本決められジ・エンド。79-74でアウェイチームが勝利した。

開幕5連勝となった安齋竜三ヘッドコーチは「本当に難しいゲームだったが、最後まで我慢強くリバウンドとディフェンスをやり抜いた選手を頼もしく思う」と労いつつ、エース田中大貴、PG小島元基を欠きながら、死闘を演じたA東京に対し、「ケガ人が多い中、これだけのゲームをする。チャンピオンチームだと改めて感じた」と敬意を表した。

一方、今季初黒星を喫したルカ・パヴィチェヴィッチHCは「勝つチャンスは何回かあったが、そのチャンスを生かせなかった。この敗戦を引きずっていても仕方ない。またすぐ川崎戦がある。切り替えていかないといけない」と次節を睨んだ。

敗戦の責任を一身に背負い込んだ馬場は「自分のミスで延長に入った時、自分で取り返そうと。勝負どころで結果を出せなかった自分の甘さが出た。自分のせいで負けた」と悔しさを滲ませ、「今週末も試合があるのでいかに切り替えて戦えるか考えたい」と前を向いた。

A東京、そして馬場にとって、大事な次が川崎ブレイブサンダース戦である。

水曜日にシーホース三河に競り勝った川崎も4勝1敗である。新外国籍選手バーノン・マクリン、シェーン・エドワーズ、ベンチメンバー藤井祐眞、林翔太郎らの活躍で好発進したが、今季の目玉である“オンザコート3”はまだ見られていない。初代MVP&得点王ニック・ファジーカスはオフに左足を手術すると、開幕戦は回避し、第2節から登場。今はまだコンディションを上げている状態である。出場時間を制限し、コンビネーションも高まってはいない。川崎もA東京と同様に選手をやりくりしながら、白星を積み重ねているのだ。

川崎が東地区から中地区へ移し、4試合に減少するA東京×川崎。『2018-19 B1リーグ戦』第4節は10月20日(土)・21日(日)・アリーナ立川立飛にてティップオフ。チケット発売中。