3. 妖精のイメージが激変! フェアリー・ゴッドマザーはアメリカのおばちゃん

動物たちに作ってもらったドレスを破られ、悲しみにくれるシンデレラ。そんな彼女の前に現れたのが、フェアリー・ゴッドマザーでした。

それまでのディズニー作品では、“妖精” は、若々しくて細身の女性というイメージがありました。

『シンデレラ』公開前に制作された『ピノキオ』では、ピノキオに命を吹き込む妖精としてブルー・フェアリーが登場します。彼女が分かりやすい妖精のイメージですね。

しかし、フェアリー・ゴッドマザーは、そんな妖精のイメージとはかけ離れています。いかにもアメリカのどこにでもいそうなおばちゃんだったからです。

どこにでもいそうな女性のほうが、観客も共感しやすいですよね。

 

4. シンデレラの城はドイツ・ノイスバンシュタイン城がモデル

東京ディズニーランドのシンボルと言えば、やっぱりシンデレラ城ですよね。アメリカ・フロリダのマジックキングダムも同じく、シンデレラ城がシンボルになっています。

劇中では、シンデレラが窓から見つめる城が登場します。

この城はドイツにあるノイスバンシュタイン城がモデルになっており、パークのシンデレラ城もこの城をモデルに造られているのです。

 

5. 物語の半分は「動物たちの話」

実は『シンデレラ』の中で、継母やその連れ子とシンデレラの話は、半分しかありません。

残り半分は、継母が飼っている猫のルシファーと、シンデレラの友達であるネズミたちの話になっているのです。

当時の子どもたちに大人気だったのは、『トムとジェリー』シリーズに代表されるような、動物たちのドタバタコメディーでした。

そんなアニメーションの人気にあやかろうと、ディズニーが、ルシファーとネズミたちの話を盛り込んだ可能性は高いでしょう。

物語のメインストーリーを補助する形で、観客の息抜きになるようなサブストーリーのことを「コミック・リリーフ」といいます。

『シンデレラ』はこのコミック・リリーフによって、72分という長編作品になりました。

もしコミック・リリーフがなければ短編となって、興行的には成功しなかったかもしれません。

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