「スマート内覧」のイメージ。スマートフォンを鍵にすることで、物件の管理会社に鍵を借りる手間を省く

スマートフォンのアプリを使ってドアを開錠・施錠するスマートロックロボット「Akerun」を開発・提供するフォトシンスと、不動産・住宅情報サイト『HOME'S』を運営するネクストは、不動産物件の案内時に手持ちのスマートフォンを一時的に鍵として活用する「スマート内覧」の試験運用を、共同で実施する。実用化に向けて改善を図り、不動産業界での浸透を目指す。

「スマート内覧」の試験運用には、フォトシンスの「Akerun(アケルン)」を採用。「Akerun」を既存のドアの鍵(サムターン)の上にとりつけることで、不動産会社の担当者のスマートフォンを一時的に鍵として使用できる。これによって、不動産会社が物件を案内する際に、事前に物件の管理会社に鍵を借りる手間を省くことができる。管理会社、仲介会社の協力を得て3月19日~4月末まで実施する。

不動産仲介会社の営業担当者は、あらかじめ専用アプリをダウンロードし、個人ごとにアカウントを取得。案内する物件をアプリ内で選択し、一時的にスマートフォンが物件の鍵になるように管理会社に申請する。管理会社が仲介会社からの申請を承認すると、スマートフォンが鍵として利用できるようになる仕組みになっている。

3月19~20日の二日間、不動産仲介会社向け体験会を実施する。場所は、東京都足立区・江戸川区、神奈川県横浜市。時間は13~15時。仲介会社営業担当者のスマートフォンを一時的に賃貸物件の鍵に設定し、鍵を開けるまでを体験できる。

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