好きなおかず1品からはじめてみてください

なすの肉詰めトマト煮込み

――お子さんの食に関して苦労している点はありますか? 苦手を克服する方法があれば教えてください。

まりえさん「長男は好き嫌いが多いので苦労しています。

長男はナスが苦手ですが、トマトソースが好きなので肉をつめたナスをトマトソースで煮てみたところ(なすの肉詰めトマト煮こみ)、気に入ったようでたくさん食べてくれました」

――前書きにも書かれているように「つくりおきはハードルが高い」と感じる方も中にはいるかと思いますが、無理なく続けるコツを教えてください。

まりえさん「好きなおかずを1~3品からスタートすると良いのではないでしょうか。苦手なおかずだと箸が進みませんので、好みのおかずからはじめるのが良いと思います。

1品を大量に作ると食べきる前に飽きてしまうことがあるので、1品の量は控えめ(3~4人が1回の食事で食べきる量)で紹介しています」

――では最後に、乳幼児にオススメのレシピを、作る際のポイントとともに教えてください。

乳幼児にオススメのレシピ

1「ホットケーキミックスでモチモチ豆腐蒸しパン」

<材料>

  • ホットケーキミックス 150g
  • 絹豆腐 150g
    ※水切りせずにそのまま使用(パックに入っている余分な水分は捨てる)
  • サラダ油 大さじ1

<作り方>

  1. 材料をすべて耐熱容器に入れ、粉っぽさがなくなるまで全体をよく混ぜる(スプーンで混ざります)
  2. ふんわりラップをかぶせ600wの電子レンジで4分~4分30秒加熱する(耐熱容器のフタをななめにかぶせるとラップの代わりになります)
  3. 加熱後、一部がわずかにベチャッとしている程度なら、5分ほどレンジ内に置き余熱で火を通す。耐熱容器を逆さにし、取り出してできあがり
    ※生っぽい部分が多い場合、耐熱容器から取り出し上下を逆にしてお皿にのせラップをふんわりかぶせ30秒~加熱してください

まりえさん「用意するものはホットケーキミックスと絹豆腐とサラダ油のみ。豆腐の香りが良い方向に出て、まさかのおいしさになります。驚きのモチモチ食感と甘さで子どもが喜んで食べます。

離乳食後期の赤ちゃんもOKです。卵と牛乳を使わずに子どもと一緒に作れるおすすめレシピです」

2「ほうれん草入りミートローフ」

<材料>

  • ◎豚ひき肉(牛豚あいびき肉)250g
  • ◎絹豆腐 150g
  • ◎パン粉 1/2カップ(約24g)
  • ◎焼肉のタレ 大さじ1
  • ◎塩 ひとつまみ~ふたつまみ
    (ひとつまみは、親指、人差し指、中指でかるくつまんだ量)
  • ほうれん草 1/2束(約100g)
  • とろけるチーズ 2枚(約30g)

<作り方>

  1. ほうれん草は根元部分を洗い、軸と葉が半々になるように並べラップを巻く
  2. そのままレンジに入れ600wの電子レンジで1分加熱し、ラップごと20秒ほど水につけてアクをとる。ラップを外し、よく手でしぼり水を切る
  3. 四角い耐熱容器に◎を入れ、ほうれん草をハサミで切り入れ、かきまぜる(ほうれん草は1センチ以内に切るのがおすすめ)
  4. とろけるチーズを表面にのせる。ふんわりラップをかぶせ、600wの電子レンジで7分加熱し、レンジのフタを閉めたまま5分ほど置いてできあがり(粗熱が取れてから切るのがおすすめ)

まりえさん「ほうれん草は細かく刻んで入れれば小さい子でも食べやすくなります。

焼肉のタレを入れずに塩ひとつまみで作ると離乳食期のお子さんも食べられます。娘が11ヶ月のときに食べていました」

料理が苦手な筆者もまりえさんのレシピにはお世話になっていますが、本当に簡単に手早くできるレシピばかりで、子ども・夫受けも抜群!

電子レンジのボタンさえ押してしまえば、あとは子どもがグズっても料理は放置したまま対応できるのもうれしいですね。

子育て中の料理がグンと楽に&楽しくなるので、ぜひ『忙しい人専用「つくりおき食堂」の超簡単レシピ』、チェックしてみてくださいね。

エディター&ライター。エンタメ誌などの編集を経て、出産を期にライターに。ミーハー精神は衰えないものの、育児に追われて大好きなテレビドラマのチェックもままならず、寝かしつけたあとにちょこちょこと読むLINE漫画で心を満たす日々。