canarino2

オリオスペックは、2月20日、音楽再生専用の静音PC「canarino(カナリーノ)2」を、東京・南青山のハイエンドオーディオショップ「ARISTOCRAT」で発売する。税別価格は69万8000円。

音質向上を最優先に、音に悪影響を与える不要なパーツを極力排除し、高音質再生を実現する構成を採用。とりわけ、音に最も悪影響を与えるファンをすべて排除して、劇的な音質向上を実現した。

ケースは、Origen AE Technologyの「S14V」に、オリジナルの完全ファンレス仕様パネルへの交換、エア抜き用スリットを追加した天板パネルの制作・交換、スリット入りアルミフロントパネルへの交換、スチール製オリジナルHDDベイの制作・交換、光学ドライブの削除、インシュレータの交換など、各種の改造を施した。さらに、160WのDC-DCコンバータつき12V単一出力電源を搭載する。

CPUはAMD E-450 APU(1.6GHz)、マザーボードは完全ファンレス化への改造を行ったASUS E45M1-M PROを使用。起動用ドライブは、インテル製の120GB SSD MLCを、SOtM SATAノイズフィルタとハイグレードSATAケーブルで接続し、標準で4GBのメモリを搭載している。

サウンドカードには、最大24ビット/192kHz、AES/EBUフォーマットでの16チャンネル入出力、ASIO2.0、WASAPI排他モードに対応するとともに、シングル/デュアルワイヤー両対応のLynx ASE16eを採用する。

リアポートには、USB3.0×2基、USB2.0×4基、HDMI×1基、DVI-D×1基、VGA×1基、IEEE1394×1、LAN(ギガビット対応)×1基、S/PDIF(光)×1基、ステレオミニジャックマルチch出力(2ch)×1基、PS/2×1を備え、PCIスロット×2、2.5インチシャドウベイ×4を利用できる(PCI Express x16×1、PCI Express x1×1、2.5インチシャドウベイ×1は使用済み)。オプションで光学ドライブを搭載することもできる。

さらに、「ARISTOCRAT」の協力の下、マザーボードやSSDを固定するネジの選別やきょう体の追加工、インシュレータの選択など、細部に至るまで音質向上のノウハウを注入している。

OSはWindows 7 Professional 64bit DSP版で、再生ソフト「HQプレーヤーDesktop 30日間試用版」をプリインストールしている。サイズは幅435×高さ115×奥行き390mm。