(写真左より)原辰徳新監督(読売ジャイアンツ)、高橋由伸前監督(同) (C)読売巨人軍 (写真左より)原辰徳新監督(読売ジャイアンツ)、高橋由伸前監督(同) (C)読売巨人軍

10月23日、第3次原政権が誕生した。原辰徳が読売ジャイアンツの監督に4年ぶり3度目の就任を果たしたのだ。原新監督は就任会見で「選手として15年、監督・コーチとして15年という形で、3年前に若きリーダー由伸監督にバトンを渡し、私の中では野球を静観した形で見られると思っていた。オーナーから命が下り、来季監督と言われ、戦いに臨むエネルギーもひしひしと沸いてきている」と経緯を説明。さらに「非常に心地好い緊張感の中、まさに初心に戻った形で、またユニホームを着られる。また大きな目標、希望に向かって戦いは始まるなというふうに思っている」と気を引き締めた。

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ここ3年間の巨人の戦いぶりについて記者に問われると、原監督は「第三者的に、ファンの立場で見ていた。いいイメージしかない。結果的に数字という部分では悔しい結果になったが、本当にいいものを残してくれた」と会見に同席した高橋由伸前監督を労った。

投手総合コーチ・宮本和知、投手コーチ・水野雄仁、内野守備兼打撃コーチ・元木大介、外野守備走塁コーチ・鈴木尚広、ファームの投手コーチ・杉内俊哉、打撃コーチ・村田修一など、フレッシュなコーチ陣について質問されると、指揮官は「時間があまりない状況の中、“やる!”と快く引き受けてくれた。その強さというものを非常に感じた。この上ないメンバーが揃った」と胸を張った。

就任12年間で優勝7回、日本一3回、2009年には『WBC』で世界一も経験した名将の目指すチーム像は明確だ。「ジャイアンツは勝つこと、これが最大なる目的、目標」とキッパリ。その目標に向って、選手には「個人軍ではいけない。言葉は適切ではないかもしれませんけど巨人軍でなければいけない」と自己犠牲を厭わないチームへの忠誠心を求めた。

フォア・ザ・チームの精神だけではない。原監督は「ひとつ選手たちに言いたいのは、スポーツの原点はのびのびと楽しむこと。原点に戻るという点で、のびのび野球をやってほしい」と付け加えた。

原監督の初仕事は10月25日(木)の『プロ野球ドラフト会議2018』となる。さらに初采配は11月8日(木)・東京ドームで行われる『2018 日米野球 エキシビションゲーム』MLBオールスター戦だ。11月1日(木)からは秋季キャンプがスタートする。新生原ジャイアンツはどんなのびのびした姿を見せてくれるのか。原監督の“3度目の初陣”は見逃せない。チケット発売中。