『映画 暗殺教室』 (C)2015 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT(C)松井優征/集英社

「ぴあ」調査による2015年3月20日、21日のぴあ映画初日満足度ランキングは、連載中の人気コミックスを山田涼介主演で実写化した『映画 暗殺教室』がトップに輝いた。2位にグルメコンテストに出場することになった高校生6人の甘酸っぱい青春を描いた『あしたになれば。』が、3位に年老いてなおフルマラソンに挑もうとする主人公と、それを支える妻や仲間たちの人間模様をドラマチックに綴る『陽だまりハウスでマラソンを』が入った。

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1位の『映画 暗殺教室』は、有名進学校の担任教師として突然やってきたタコ型の謎の生物“殺せんせー”と、政府から“殺せんせー”暗殺任務を託された生徒たちの交流を描いた作品。出口調査では「原作の世界観をよく表現していた。薄くなったり早く動いたりする殺せんせーがとっても可愛くって、あり得ない設定だからこそ楽しかった!」「主要生徒はもちろん、台詞のない生徒たちのビジュアルも原作マンガに近くてすごいなと思った」など、原作ファンから高評価が寄せられる一方で、原作未読の観客からも「楽しくてテンポがいいので時間が短く感じた。ラストの鉄塔のシーンはハラハラドキドキした。原作をこれから読みたい」という声があがった。

また「山田涼介は潮田渚のイメージにピッタリ!」など、熱いコメントが多く、10代、20代の女子から圧倒的な支持を集めた。なお、本作は全国312館で封切られ、週末の動員ランキング(3月23日付け:興行通信社調べ)でも首位に立っている。

2位の『あしたになれば。』は、大阪府南河内のぶどう畑に囲まれた郊外を舞台に、町おこしのためのグルメコンテストに出場することになった高校生たちの奮闘を描く青春映画。出口調査では「手をつなぐシーンが印象的で、青春っていいなぁって思った」(16歳)、「自分と照らし合わせて親近感がわいた。食べ物がたくさん出てきてどれもおいしそうで、特にドーナツが食べたくなった」(18歳)、「恋愛の甘酸っぱさや可愛らしさが描かれていて、学生たちのリアルな姿を観ているようだった」(32歳)、「可愛らしさと優しさのある映画で、私まで優しい気持ちになれた」(45歳)などの感想が寄せられた。

調査結果によると10代から50代まで年齢層の偏りなく支持を集めており、今後、口コミなどで幅広い層の観客が足を運ぶことが期待できそうだ。

(本ランキングは、3月20日(金)、21日(土)に公開された新作映画6本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)