『ファーブルこんちゅう記 タマコロガシものがたり1』を調査

 

『ファーブルこんちゅう記』って響きがなつかしいですね。読んだ記憶はないけど名前だけは覚えてます。

児童向けだけあって文字が大きいので10分ほどで読了。

 

そしてコチラが読書感想文。

 

 

 

著作を調査してみた結果、この読書感想文はやはり完全にアウトでした。

こちらの比較表をごらんください!

 

 

 

 『新板ファーブルこんちゅう記タマコロガシものがたり1(小林清之介・著)』より抜粋

赤字部分に注目してください。

そうです。そうなんです。

 

著作からまるっと抜粋してやがるんですよ!!

 

そして帳尻を合わせるかのように、文頭と文末に申し訳程度の感想が差し込まれているのが憎たらしい。

 

文頭:ぼくは、ファーブルこんちゅう記を読んでとてもおもしろかったです。

文末:でも、たまころがしのことを、かんがえたらすごくいい虫だと思いました。

 

ごまかせると思ったのでしょうか?

我ながらずる賢い、いや、ずるセコいガキだなと呆れてしまいました。ずるセコ!

 

 

つづいて『おこりじぞう』を調査

 

「悲しい戦争の話だなぁ……これも読んだ記憶はないなぁ」

そしてコチラが読書感想文。

 

 

おこりじぞう感想
ぼくは、せんそうがまた広島の街にきたらやだと思っています。米軍のB29というばくげきは、強そうななまえで、たいようがおっこちた、としかおもえないくらいですからきっと強いですね。けど何ぱつも何ぱつもうったからグ、グワワーンと大ばくはつして広島の町は、ぜんめつしてまたは、わらいじぞうのかおもとれて、そらにむかっておちてって、女の子もからだも1面にボタンの花をつけてるようでまっかにやけどをしていて、やっと、わらいじぞうの所へたどりついて「母ちゃん水」といって声がだんだんほそくなってきて、そのときにわらいじぞうのかおがまるで仁王さんみたいにこわいかおになってなみだの玉を女の子の口にポトポトとながれてたまったら、うっくんうっくんうっくんとのんで「母ちゃん」といてからピクリともうごかなくなって、石じぞうは女の子の気もちがわかってくずれた。(原文ママ)

『おこりじぞう(山口勇子・著)』より一部抜粋

赤字部分が著作から抜粋している文章です。

親に指摘でもされたのでしょうか? さきほどの『ファーブルこんちゅう記』がまるまる抜粋しているのに対して、『おこりじぞう』では句点を読点に変えるなどのアレンジを加え、抜粋したことがバレぬよう隠蔽工作しているようです。なんてガキだ…!

 

あと、なんでココだけルビ振ったの?(しかも間違ってる)

 

 

 

 

メイぐん。

 

 

最後は『やまんばのにしき』を調査

 

「へぇ〜、やまんばってイイ奴なんだな」

 

そしてコチラが読書感想文。

 

 

 

やまんばのにしき感想

 ぼくは、さいしょに、やまんばの事を、すごくおそろしいけ物だと思いました。なにせ「もちついてこねば人も馬もみなくいころすどお。」といっていたものだから、です。そこで、一けんいくらと米をだして、ペッタラコペッタラコ、青くなりそうだんしても、だれも、勇気がなくてだらしが、ないと思いました。するとだれ言うとなくだだはちとねぎそべに、行かせると決まってしまったから(かわいそうだな)と心の中で思いました。だだはちたちは、山に登って、休み、休みしながら、やまんばの家に入って、二十一日ほど手つだえといわれた。手つだったらにしきをもらって、がらに、おぶわらせてもらって、家に帰って、うれしく思った。それで、やまんばの事を、ほんとうは、やさいし所もあると思いました。(原文ママ)

『やまんばのにしき(松谷みよ子・著)』より一部抜粋 

赤字部分が著作から抜粋している文章。

文頭と文末だけでなく、途中にも感想っぽい記述を入れるなど隠蔽工作が巧妙化してます。おい! 昔の俺…! 成長のベクトルが間違ってるぞ!

 

と、このように小学3年生のボクは読書感想文の不正を働いてたわけです。

なんてことをしてしまったのでしょう……。

 

 

罪を償いたい!

一度ならず三度までも不正を働いていたことがわかり、罪悪感に襲われてしまいました。

この罪を償う方法を考えたんですが、もうコレしかないなと思います。

 

改めて読書感想文を書く!

 

約20年もの長い間が空いてしまいましたが、今度は真面目に書いてみたいと思います。