人魚のミイラ・小判・絵画「ニセモノ」だらけ!? 「大ニセモノ博覧会」潜入レポ

2015.3.27 10:30

食品偽装、ブランドのコピー品、詐欺…悪い印象を持たれがちな「ニセモノ」にスポットを当てた展覧会が開催中。小判、浮世絵、偽文書、○○のミイラ…のニセモノを展示するという、ユニークな内容をレポート!

『ニセモノにも愛を!大ニセモノ博覧会-贋造と模倣の文化史-』
3月10日(火)~5月6日(水) / 千葉県 / 国立歴史民俗博物館 企画展示室A・B

“ニセモノ”と聞くと、食品偽装、ブランドのコピー品、詐欺などなど、どうしても悪いイメージが浮かぶ。ニセモノ=悪。多くの人がそう思っているだろう。ところが、この展覧会のタイトルは「大ニセモノ博覧会」。国立歴史民俗博物館たるものが、なんと大胆な……。

 

しかし、国立歴史民俗博物館の館長・久留島さんはプレス向けの内覧会でこう語った。

「実は歴博の展示のうち40%は“ニセモノ”、つまりレプリカなんです。こう言うと『博物館なのにそんなことでいいのか !』と言う方もいらっしゃいますし、ガッカリされてしまうこともあります。でも、なぜここにレプリカがあるのかを考えていただく機会になればと思います。

本物を現地に残し、わざわざ複製を作る意味や、それまでのストーリを紹介したいですね。レプリカは歴史系の博物館にとってはなくてはならないものです。もっとも、ニセモノを展示するというのは美術館では出来ないことですけどね(笑)」

国立歴史民俗博物館の考古研究系・教授の西谷氏によると、ニセモノを作るにも緻密な調査が必要とのこと。ニセモノは本物を参考にしないと作れない上、作る過程も研究の上では大切だそう。

また、西谷氏は「ニセモノと言うと、騙される、悪いイメージがありますが、ニセモノが作られた歴史にも注目していただきたいですね。権利を主張するため、人や家の由緒を示すため、あったらいいな、こうだったらいいな、という願望も入っていますが、とてもよく研究されているのです」とも仰っていた。

 

左)国立歴史民俗博物館の館長・久留島氏  右)同館 考古研究系・教授の西谷氏

今回のイベントでは、「ホンモノ」に対する「ニセモノ」を単に展示するのではなく、「ニセモノ」と「ホンモノ」の複雑な関係が、時代や社会背景によってどのように変化してきたのかを明らかにする。

 

音声ガイドのナビゲーターを務めるのは、柴崎コウさんの声をもとに製作されたボーカロイドTM『ギャラ子』。ボーカロイドTMもある意味、人の声をまねた「ニセモノ」と言えるのかもしれない。

 

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