男性の本能的部分を上手に利用して仲直りしましょう

女性が失敗に固執して、とことん責めることで男性のミスや失態を追及すると、男性は最終的に開き直ってしまいがちです。

初めのうち謝っていたとしても、彼女に責め続けられ、男性はどうしていいか分からなくなり、自分中心発言になりがちなのです。男性からすると、女性(彼女)と仲直りしたいのに、許してもらえずに駄々をこねているようなものなのですが、女性にはそのようには受け取られず、売り言葉に買い言葉でけんかはヒートアップしてしまいます。

そして男性は、「どうすれば気が済むわけ?」といった女性の怒りを増すような言葉を発してしまいます。また、女性がいつもガミガミ言っていると、男性は反省する前に逃げ出してしまうこともあります。

実は、このような男性の行動には理由があったのです。その理由は原始時代に生まれた習性にあります。原始時代の男性には、狩りの習性があったために、戦闘態勢に入ると、反射的に応戦あるいは逃走してしまいます。この習性が現代になっても、未だ男性の無意識下に眠っているのです。

だから男性は、女性に責められたり、ガミガミ言われたりすると、まるで原始時代の狩りの戦闘態勢に入ったような気分になって、開き直って応戦したり、逃げてしまったりしてしまいます。これらは無意識下の行動なので、自分でもわけがわからないうちにやってしまって、冷静になった時にひどく後悔することが多いのです。

その後悔しているところで、もし女性が埋め合わせのための新提案をしてくれたりすると、自分がどうしてよいのか分からなくなっている男性は、女性の提案を「渡りに船!」と喜んで受け入れるでしょう。男性は、許してくれた女性の優しさに対して深く感謝するだけでなく、あなたの“嫌なこと”というものを学習します。

あなたが彼を愛していて、彼と別れるつもりがないのなら、彼が反省してくれたら、あなたの目的は叶えられるはずです。感情的になって、さらに彼を追い詰め、2人の関係を悪化させてしまうのは愚の骨頂といえるでしょう。愛され力の高い女性は、絶妙なタイミングで許すことができる許し上手な女性なのかもしれませんね。

【参考】
あの人と和解する-仲直りの心理学 集英社新書 井上孝代著
超越法(トランセンド法)

心理カウンセラー・インテリアコーディネーター・社労士・旧司法試験合格といった多彩な資格を持ち、これらの資格と経験を活かして社労士事務所を経営していましたが、夫の転勤を機に事務所を廃業しました。
現在は、資格を活かしたライターのお仕事を細々とさせて頂き、心理学系・医療系を中心としたコラムを書き始めて5年目を迎えています。