©2018「生きてるだけで、愛。」製作委員会

――彼女は働いていない期間は、家事はやってくれていたんですか?

P:うちの場合は食事を作ってくれてはいました。作業分担をしていて、相手が食事を作ったら僕が片す。掃除も彼女がベッドルーム、僕はリビングと廊下とトイレとお風呂と玄関みたいな。ちょっと比率がおかしいんですけど(笑)。

そう分担しているものに関しては、向こうのテリトリーだからあまり文句は言わない。だから長期出張で1か月くらい僕が家を空けたら「掃除のアレがどこにあるかわからない」とか「洗濯機がずっとピーピー鳴っていてどうしたらいいのかわからない」とか連絡が来て。今までそれも知らなかったの!?と驚いたことはありました。

O:うちはご飯は作ってくれていたんですけど掃除はしてくれなくて、僕が掃除をしていました。たまにイラッとするときもありますよね。

劇中でめっちゃリアルだなと思ったのが、津奈木が彼女に求めるものが、「彼女が好きだから」や「癒やし」とかじゃなくて、会社の中でそこまで立場がないときに、家にそういうダラケている人がいると、ちょっとだけ自尊心が保たれるという部分……。

――ああ~、なるほど!

O:だから津奈木の状況がすごいわかって。会社では「あれやれ」とか命令されて自分のやりたい仕事が出来なくてフラストレーションが溜まっているけど、家に帰ったらまだ自分よりももっと何もしない人間がいるっていう、心の安心感みたいなもので別れられないんだろうなと思って、とても気持ちがわかったんです。

――めちゃくちゃリアルな感想ですね~!! 私もダラダラした生活をしていたときに、「俺より人間としてダメなやつがいるから大丈夫」と思われたことがありますし、直接それっぽいことを言われましたよ(笑)。

Y:僕もOさんの自尊心を保てたという話は共感できます。やっぱりちょっと安心します。

――彼女が働いていない、またはニートであることについてどんな気持ちで向き合っていたんですか? 自分が仕事から帰ってくるとグダグダしてることもあるわけじゃないですか(笑)。

P:グダグダしてましたね(笑)。

O:うちは彼女が退職した後に手当をもらえていたので僕が養っているという気持ちはなかったです。養っているという自尊心ではなく、ただ単に「まだ自分は大丈夫」と思いながら毎日を生きるという(笑)。

だから、別に人間として下に見ているわけではなくて、映画でも寧子が津奈木に依存しているように見えて、津奈木も寧子に依存している。俺が何かをやってあげられる人、みたいな“自分の役割が得られる状態”が安心に繋がるんだと思います。

P:頼られるってことだよね。

O:それが仕事場で得られないから家で求めるんだろうし、だから彼女に対して何も文句は言わない。実際本心から「働けよ」とも思っていないと思うし、働いたら働いたで「良かったね」としか思わない。

P:それはどうかな(笑)。

O:考えの個人差はありますよね(笑)。寧子からしたら「仕事が決まったよ!」ってすごいことなんだけど、男からしたら「そうなんだ」くらいで、別にそこに重きを置いていない。別に働いてほしいとも思ってないし。

――働いて欲しいと思わなかったんですか?

O:僕は求めるところがそこではないんだろうなと思います。

P:うちの場合は思いましたね(笑)。家賃を半分にしていたものが、彼女が働いていない期間は僕が全部払っていたので、ちょっと働いてほしいなとは思いました。家に帰るといつもいるし(笑)。どこかに遊びに行くお金も節約したいので、本当にずっと家にいるんですよ。

――「働かないの?」とは言わなかったんですか?

P:「なにか仕事しないの?」と言っても、「まぁ探そうとはしているんだけどね~」という感じで、彼女はフォトレタッチャーをやったりしていたので、一緒に作品作りをすることから始めました。

そうしないと彼女が動かなかったので、土日に「今日やるよ!」と彼女と一緒に作品を作って、なんとか会社を見つけて就職するまでにこぎつけました。

――自立までサポートして優しい……。

P:「これやったらごはん食べに行こうね!」などモチベーションを上げて、自立の道を一緒に作っていきました(笑)。

――PさんとYさんは、次に同棲するなら前回の反省をふまえて気をつけようと思うことはありますか?

P:掃除の比率をちゃんと分ける(笑)。後々そこは言い出すと本当に喧嘩になるから、分担は大事!

Y:僕もそこはしっかりしたいですね。掃除は大事です。

結局、似た者同士だからわかり合える?

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――この作品は、「誰かとほんの一瞬だけ分かり合える瞬間の尊さ」が描かれていますが、共感できたポイントはありましたか?

O:相手の悩みがわかった瞬間。寧子が自分がどう悩んでいるのかを説明していて、津奈木も今までしなかった自分の仕事の話をポロッと言って2人がわかり合った瞬間があったじゃないですか。

僕もプライドがあって仕事の悩みを隠していたんですよ。でも、それをポロッと言った時に、彼女も悩みを打ち明けてくれて。2人とも悩みがあったから少しすれ違っていたんだ、とわかって落ち着いたことがありました。

たぶん、それが今も仲良く一緒にいられるきっかけになっているんだと思います。その瞬間が映画でも描かれていて、リアルだなと思いました。

P:お互いに同じような問題を抱えているんだとそこでわかったんですね。

O:結局似た者同士なんだなって。

Y:そういうのはありますね。

――今日は赤裸々にありがとうございました!

同棲中のルールやケンカの仲直り方法など、参考になった部分もあるのではないでしょうか? みなさんも好きな人と楽しい同棲・同居生活を送ってください!

 映画では、男性陣のみなさんも太鼓判を押す、寧子と津奈木のリアルな同棲シーンも多数登場。思わず心を鷲掴みにされてしまう、不器用な男女の生きざまはぜひスクリーンでチェック!

映画『生きてるだけで、愛。』は2018119日(金)全国ロードショー。

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