ミュージカル『ジキル&ハイド』、白熱する稽古場をレポート!

2012.2.20 14:24配信
ミュージカル『ジキル&ハイド』稽古場より ミュージカル『ジキル&ハイド』稽古場より

石丸幹二が主演するブロードウェイミュージカル『ジキル&ハイド』。3月の開幕まで1か月を切ったこの公演の稽古場を、2月某日、取材した。

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作品はR・L・スティーブンソンによる有名小説『ジキル博士とハイド氏』を原作にしたミュージカル。精神のコントロールを失った父を救うため、“人間の善と悪を分離する薬”の開発をする医師ヘンリー・ジキル。この薬の人体実験をすることを理事会で却下された彼は、自分自身で試すことにする。実験は成功するも、彼は次第に分裂する人格・ハイド氏を制御できなくなり……。スリリングな展開に、原作にはない男女の愛情を深く絡ませる内容だ。これに、フランク・ワイルドホーンによるドラマチックな楽曲が溶け合っていく。日本ではこれまで鹿賀丈史主演で上演されてきたが、今回はジキル&ハイドに石丸幹二、ハイドに惹かれる娼婦ルーシーに濱田めぐみ、ジキルの婚約者エマに笹本玲奈とキャストを一新して贈る。

1幕冒頭からスタートしたこの日の稽古。まずは精神の安定を失った父親を前にしたジキルの、短いながらもインパクトのあるシーンだ。石丸はその父の姿を目前にする悔しさ、そしてどこか切なさをも滲ませる。続けて、早くも日本版初登場のナンバーだ。なぜ人は善悪にゆれ悪に引き寄せられるのかを知りたいと歌うジキル。石丸の圧巻の歌唱は激しく、知りたいという欲望の強さに、すでにジキルの中のハイドが見えるようで面白い。そのシーンまでを通すと一度ストップ。演出家の山田和也をはじめ、振付、歌唱指導、指揮者といったスタッフ陣が代わる代わる細かくチェックを入れていく。中でも指揮、歌唱指導の音楽チームはリズムの確認や、どの音からクレッシェンドしていくのかなど、微に入り細に入りのこだわり。取材陣が思わず聞き惚れるほどのナンバーだったが、カンパニーはさらに高みを目指していくようだ。

その後、アンサンブルたちが歌うビッグナンバー『嘘の仮面』のシーン、理事会のシーンと、物語に沿って稽古は続いていく。これらのシーンでも、ナンバーの強弱やブレスによって激しさから一転して冷めた感情を表現するなど、音楽の上での感情の肉付けを細かく繰り返していくカンパニー。見ごたえ、聴きごたえのある新しい『ジキル&ハイド』が誕生しそうで楽しみだ。

公演は3月6日(火)から28日(水)に東京・日生劇場、4月6日(金)から8日(日)に大阪・梅田芸術劇場 メインホール、4月14日(土)・15日(日)に愛知県芸術劇場 大ホールにて上演される。チケットは発売中。

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