【サッカー】門戸を開いたザック、継続を優先した関塚

2/22マレーシア戦に臨むU-23日本代表、2/24アイスランド戦に臨む日本代表のメンバーが発表された。両チームが置かれた状況を反映した選出となった。その意図とは何か?

A代表、U-23代表ともに、今週のゲームに向けて、メンバー発表会見が行われた。2/17に2/24・アイスランド戦に臨む日本代表 2/22マレーシア戦に臨むU-23日本代表のメンバーが発表されたのだ。両チームとも、現在置かれている状況の中で意図と意思を感じる選出となった。

A代表、U-23代表ともに、今週のゲームに向けて、メンバー発表会見が行われた。2/17に2/24・アイスランド戦に臨む日本代表、2/13に2/22・マレーシア戦に臨むU-23日本代表のメンバーが発表されたのだ。両チームとも、現在置かれている状況の中で意図と意思を感じる選出となった。

まず、W杯アジア3次予選突破を決めているザッケローニ監督が選んだのが次の通りだ。

GK林卓人(仙台)、山本海人(清水)、西川周作(広島)

DF駒野友一(磐田)、岩政大樹(鹿島)、今野泰幸(G大阪)、栗原勇蔵(横浜FM)、近藤直也(柏)、伊野波雅彦(神戸)、森脇良太(広島)、槙野智章(浦和)

MF遠藤保仁(G大阪)、中村憲剛(川崎)、阿部勇樹(浦和)、増田誓志(鹿島)、柏木陽介(浦和)、磯村亮太(名古屋)、柴崎岳(鹿島)

FW 石川直宏(F東京)、前田遼一(磐田)、大久保嘉人(神戸)、藤本淳吾(名古屋)、田中順也(柏)、金園英学(磐田)、久保裕也(京都)

 

アルベルト・ザッケローニ監督 撮影:スエイシナオヨシ  

18歳の久保のサプライズ選出をはじめ、19歳の柴崎、20歳の磯村など初選出5名を選出。さらに石川、大久保など、代表復帰組も呼んだのだ。

 

ザックは若い初選出組について「彼らは非常に将来性があるので、手元において見てみたいと思っていた。将来に向けて、期待しているというメッセージを発進する意図もある」と語り、石川、大久保については「私は常々バランスの話をしている。若手だけではなく、ベテランの選手、経験豊富な選手を入れることで、チームとしてバランスを保ってくれると考えて選んだ」。また、阿部や槙野、伊野波のJリーグに復帰した海外組に対して「代表でも常連といえるメンバーなので、この合宿で何が見たいということはない。(W杯3次予選)ウズベキスタン戦に向けて、コンディションを戻させるのが一番の目的」とそれぞれの選出目的を明確にした。

ザッケローニ監督は今回の連戦は前線がポイントだとも言った。「海外組は48時間前か、24時間前にしか、国内に戻ってこられないようなので、フィジカル面での不安もある。だから、今回のメンバーでコンディションがいい選手は大きなチャンスになるだろう。特に今後強化していきたいポジションは前線で、前線でプレーする選手を重点的に見ていきたい。ご存じのように現時点で本田、清武、香川らがケガで状態が思わしくないので、注意して見ていきたい」。2/29・ウズベキスタン戦は勝敗は関係ない消化試合である。だが、指揮官は、貴重なゲームをただの消化試合にしたりしない。門戸を開放し、さらなるレベルアップを図る。若い選手とアタッカー陣にもチャンスがあることを明確にした。理に適った選出であり、記者会見だったと言える。

アジア五輪最終予選でシリアに次ぐ2位となり、マレーシア戦では大量得点での勝利が求められる関塚監督は、次のメンバーを選出した。


GK権田修一(F東京)、増田卓也(広島)、安藤駿介(川崎)

DF比嘉祐介(横浜FM)、大岩一貴(千葉)、鈴木大輔(新潟)、吉田豊(清水)、酒井宏樹(柏)、濱田水輝(浦和)、高橋祥平(東京V)

MF山本康裕(磐田)、山村和也(鹿島)、齋藤学(横浜FM)、東慶悟(大宮)、山口螢(C大阪)、原口元気(浦和)、扇原貴宏(C大阪)

FW永井謙佑(名古屋)、大迫勇也(鹿島)、杉本健勇(C大阪)

※大津祐樹(ボルシアMG)が所属チームの都合によって不参加となり、登里亮平(川崎)を追加召集

MF・清武弘嗣(C大阪)、山田直樹(浦和)、FW・山崎亮平がケガで戦線離脱し、メンバーの入れ替えはあったが、ベースはそのまま。関塚監督は「今、ここでもう少し修正するよりも、継続の部分を強くしながら、今度の試合をやるべきだと僕は感じております。何人かケガ人は出ていますけど、総合力を乗り越えて(オリンピック出場の)切符を手にする。そういう形を僕自身は作っていきたい」と語った。もちろん、継続性だけではない。187cmの長身FW・杉本も選出している。「マレーシア戦では、高さと強さという彼の持っている力を引き出してくれれば。前線でのキープ力でラインを押し上げることができるだけでなく、高さを活かした得点能力を出すことと、ポストプレーからほかの選手がシュートする場面を作りたい」と新たなオプションも用意している。しかし、「大量得点を求める」とは関塚監督は言わなかった。「まずは勝利が大事。チーム全員がベクトルを合わせて試合を戦いたい。その上で得点を取るオプションと形を増やしていくことが大事」と、プライオリティを明確にした。

マレーシア戦を前に、指揮官がアタフタしたりはしない。シリア戦のアウェイゲームでの敗戦を喫し、「大量得点の呪縛」から選手が浮き足立つ危険性を回避している。関塚監督もまた、今やるべきことを理解していると言える。 

あおやま・おりま 1994年の中部支局入りから、ぴあひと筋の編集人生。その大半はスポーツを担当する。元旦のサッカー天皇杯決勝から大晦日の格闘技まで、「365日いつ何時いかなる現場へも行く」が信条だったが、ここ最近は「現場はぼちぼち」。趣味は読書とスーパー銭湯通いと深酒。映画のマイベストはスカーフェイス、小説のマイベストはプリズンホテルと嗜好はかなり偏っている。

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