エレキコミックのやついいちろうが持てる人脈をフル動員して贈る“ごった煮フェス”。そんな中にあってお笑い部門となれば、やついの真骨頂。というよりメインフィールド。それだけに人選も豪華であり、見逃せない人たちがいっぱいだった。いわゆる休みどころがないのが、やついフェスの最大の特徴かもしれない。お笑いネタ編、音ネタ編、そしてサブカル編をとりまぜてお送りしたいと思う。

若手からキングまで ~お笑いネタ編~

まずはお笑いネタ編。

ゆってぃ photos by Terumi Fukano
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 5ヵ所あった会場で、いの一番、最初にネタを披露したのはなんと…ゆってぃ! バンドのライブ直後の登場とあってウェルカムムードの中、大きな歓声で迎えられるや、いくら“小さいことは気にしない”ゆってぃもさすがにビックリ。ネタに入るまでのトークも大ウケで、ゆってぃ思わず「明日死んじゃうかもしれない!」。

ゆってぃ photos by Terumi Fukano
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 もちろん「ワカチコ、ワカチコ~!」ではオーディエンスも一緒になって唱和し、なんともピースフル。まさにフェスならではの温まり具合&お客さんの能動的な態度は、芸人には絶好の環境であることをうかがわせた。

若手では、エレキコミックが所属するトゥインクル・コーポレーションの後輩、ゴールドラッシュカオポイントYes-manらがネタを披露したが、他事務所からの参戦も目立った。そんな中でひときわ喝采を浴びたのが、大きな会場のEASTに現れたASH&D所属のラブレターズ。昨年の『キングオブコント』に決勝し、注目を集めた彼らがやったのはもちろん、キングオブコントで披露した「西岡中学校」。卒業生が歌う校歌がラップになってしまうとい構成は衝撃的だが、実はラップの元となったのが、かのZEEBRA。勝手に拝借した形だったが、番組見ていたZEEBRAがTwitter上でなんと賛辞を送ったほど、彼らのラップは「ちゃんとしてる」のだ。それゆえフェスのお客さんとの相性も抜群で、ラップ部分では手拍子がつき、なんだか二人がアーティストに見えて…はこなかった。だって服装がそもそも、学ランだったから。しかし耳残り抜群の「西岡中学校~!」はとにかくフロア映えする。また、同じくキングオブコントの決勝進出者としては、THE GEESEラバーガールらが出演していたが、人力舎の鬼ヶ島も違う意味でトバしていた。学生同士の淡い恋を描くかと思いきや、先生が彼女を奪い取ってどうにかしてしまったりと、予測不能なネタを展開。見ている側は呆気にとられて、しかし笑ってしまうという鬼ヶ島ワールドを大いに堪能させてくれた。