LOVE Photo by Makoto Hirose LOVE Photo by Makoto Hirose

シンガーソングライターのLOVEが、ライブツアー“Singer Song Guitar Caravan”を開催し、4月3日、東京・SHIBUYA TAKE OFF 7にてファイナル公演を行った。

この公演は初の弾き語りワンマンライブツアーで、彼女の相棒と言える歴代の楽器、ギターとキーボードを携えて行われた。ライブは、3月にリリースしたニューアルバム『ひかりのゆくへ』からのミディアムナンバー『CHU』でスタート。一番長く使っているというギブソンのアコースティックギターで披露し、和やかなムードを作り上げた。「今日はひとりだから、手拍子がドラムの替わりだからね」と笑顔で観客に声を掛け、続く『未来へ帰ろう』は12弦ギターで演奏し、観客もともに大合唱。大盛況の滑り出しとなった。

ニューアルバムの制作時に、自身の人生を見つめ直したと話すLOVE。この日のライブは、デビュー9年目に突入した彼女のヒストリーを辿る構成になっていて、ギターを始めた10代の頃の思い出や、両親とのエピソード、故郷への想いなどを交えながら、新旧の作品を披露。学生時代に練習していたというフェアーグラウンド・アトラクションのヒット曲『パーフェクト』は、初のベース弾き語りでカヴァー。両親をテーマにした『ヒヒノハ』『Daddy』や、キーボードで弾き語りした新曲『春の歌』では、会場を感動に包み込んだ。

さらにこの日は、LOVEがボーカルギターを務める3ピースロックバンド、THE LIPSMAXのベーシスト・TOKIEをゲストに迎え、セッションでも観客を楽しませた。オリジナルカスタムしたエレキギター“Fortune Lady”に持ち替え、熱いロックステージで盛り上げた。再びひとりで演奏した『Fool's Paradise』から観客は総立ちに。人気曲『Let Your Love Sing!』や『君は僕のセンユウ』などで、会場のボルテージはマックスになった。アンコールでは、カスタムギターと同タイトルの『Fortune Lady』を熱唱し、これからも音楽で道を切り開いていく決意を誓っているようだった。

LOVEは、7月17日(金)に東京・live house LOOP 代官山(東京都)で毎年恒例のセッションライブ“LOVE Live 2015 ~360度ライブ Vol.2(仮)~”を開催。同公演のチケット一般発売に先がけて、オフィシャル先行を実施中。受付は4月22日(水)23時59分まで。

取材・文:門 宏