お金の「そうなんだ!」「本当?」といったいろんなヒントをファイナンシャルプランナーの筆者が分かりやすく教えます。今回のテーマは「給料が上がったら、今すぐやること」です。今年、お給料が上がったら、ぱーっと使い切ってはいけません。でも、どうして?

 

4月、多くの会社で給料が上がったみたい!

まだまだ本当か分かりませんが、景気が良くなってきた様子です。そのひとつの現れが「賃上げ」です。会社の賃金制度には、年齢が上がると基本給が上がったり(定期昇給というしくみ)、全社員に対して給与がアップしたりする仕組み(ベースアップという仕組み)がありますが、これを実施する会社がかなり増えているようなのです。

景気が良かったときは、どんどん給料も上がりましたし、物価が上がる(モノの値段が値上げされる)時期には、同じくらい給与もアップしなければ生活が苦しくなってしまいます。

しかし、ここしばらくは不景気でしたから、給与アップはほとんどありませんでした。昇格や昇進がない限り、ずっと同じ給料という会社が多かったのです。

ところが、今年の春は給与アップを実施した企業がかなり多いようです。経済産業省の資料によれば、昨年は中小企業の3社に2社、大企業の9割が給料アップをしたのですが、今年はこれを上回るペースであると言われています。

同じ仕事をしていてもらえるお金が上がるということはバイトでいえば時給が上がったようなものです。「給料が上がるなんて、社会人になって初めてだよ」とか「今まで苦しかったけど、助かるわー」と、うれしいことばかりですが、注意すべきこともあります。