東方神起
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と、観客を映像の世界からリアルへ引き戻すと、ギターの艶かしいリフで始まった『No?』。スタッズが施された赤いジャケットを着たふたりは、ピンクやホワイトに光るライトセーバーのようなマイクスタンドを手にセクシーに歌い踊る。「キスミー、ダーリン」と甘くささやくユンホ。「ここにおいで」と手招きし、「トゥナイト」と吐息を漏らすチャンミン。同曲をリリースした2008年当時よりも、ずっとずっと大人の深みと色気でよりセクシーに表現し、会場をたっぷり酔わせた。

魅惑の大人の世界観から一転、続く『Answer』『DIRT』では男臭くて荒々しい世界観に観客を誘った。激しいダンスパフォーマンスが光るパート。『Answer』では、アリーナ中央のサブステージが浮かび上がり、メンバーとダンサーは客席頭上を通ってアリーナ後方へと移動。ムービング・ステージに会場も大興奮だ。レーザーが飛び交う近未来的な空間を移動しながらもダイナミックなダンスで魅せる男たち。最後方で披露した『DIRT』では、思い切りラフに自堕落な男を演じるように踊る。ユンホもチャンミンもライブカメラ(会場モニターに映される)に向けてさまざまな表情を送り会場をこれでもか! と沸かす。指をクイクイッと動かし挑発するユンホに、両手でハートマークをカメラに送り、歌詞に合わせて“ウルフ”になって両手をアタマに耳の形にして愛嬌を見せるチャンミン。そして、会場いっぱいに咆哮をとどろかせ、遊びゴコロをたっぷり感じさせたところで、極めつけ。ユンホとチャンミンが手を握って互いを引き寄せ肩をぶつけ合った。ふたりの信頼感、男の友情を滲ませる振りに、会場は大歓声に包まれた。

雄雄しいプレイから続けて繰り出された『Survivor』。ムービング・ステージで中央のサブステージへと戻るのだが、遠目でもわかる激しくパワフルなダンスにステージがグラグラと波打つ。しかし、手を緩める気配は一切感じられない。キレキレのダンスで魅せるステージは文句ナシにカッコイイ。そして、沸騰する程に熱を上げた会場に、『Time Works Wonders』でやわらかな風を運ぶ。ふたりは、先とは真逆ともいえるゴージャスなソウルミュージックで魂の歌声を響かせ、ノスタルジーを感じさせる温かさで会場を満たした。

ここでは、先の映像とは異なり、ファンサービス満点の映像が。スロットマシーンによってロックミュージシャンやマタドール、冒険家やシェフなどに変身するユンホとチャンミンの姿に会場も思わず「キャー」。最後に、くす玉の紐を引くと、“Special One”の垂れ幕とともに、ギターの音色が会場に聴こえてきた。

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