東方神起
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映像によって導かれた、ギターのカッティングが弾む『Special One』。ふたりは黒地に金の刺繍が施された上下に身を包んで登場。チャンミンは、V字にざっくり胸のあいたインナーに、首には黒いリボンタイというセクシースタイルで、モニターに映し出されるたびに観客も興奮ぎみ。そんなチャンミンの、力強いボーカルからスタートし、“ライブで踊るあなたこそが特別”=“Special One”だと賛辞を送るふたり。ホーンセクションが特徴的なソウルファンクのゴージャスなサウンドは、厚みを増したユンホとチャンミンを象徴するかのよう。ダンスブレイクでは、ひとりずつにスポットが当たり、それぞれのソロでダンスも。また、それぞれが振りの中に両手で「W」を作る場面もあった。

ファンクで楽しく汗をかいた後は、またまた真逆をいくように、R&Bのバラードナンバー『Before U go』を放った。離れていった恋人への男の未練を切々と歌いあげる。憂いの表情はもちろん、ユンホは指先のその先まで使って名残惜しさと哀愁を表現。チャンミンもハイトーンシャウトを会場いっぱいに響かせ苦悩をにじませる。魅せて聴かせて……まるで1篇のドラマを観ているような錯覚に陥った。

“極上のドラマ”に酔った後は、またまたガラリ。東方神起の魅力のひとつであるトークだ。顔を真っ赤にしたふたりは、「アツイっすね」(チャンミン)、「ヤバイなぁ」(ユンホ)。汗だくのふたりとは対照的に、とても元気に騒ぐ客席に向かってユンホは、「皆さんはまったく疲れてませんね。それは、ここでふたりはこんなに踊ってるのに、皆さんはただ観てる(だけだ)からですよ」。チャンミンの“毒舌”が伝染したかのようなユンホのまさかの発言に会場が沸くと、さらに追い討ちをかけるように「なん~にもしてないんじゃないすか~、皆さん」と安定のチャンミン節が炸裂。“毒舌神起”の発言に、会場は爆笑に包まれた。

そして、ブリッジでセンターステージに移動しながら、「このブリッジどう思いますか?」とユンホ。“良い”という会場の声に、「あんなに踊ってるのに、ただ『いい』? かっこいい? ステキ?」とさらなる賛辞を要求すると、「知ってる」と満足げににっこり。

この日は、ライブビューイングで全国の劇場に生中継もあったため、「皆さん、聞こえてますか?」と劇場に呼びかけると、呼応するドーム。案の定、「ここにいる皆さんじゃなくてぇ~」とユンホのツッコミが飛んだ。そんな“ツッコミ担当”になったユンホが突然、劇場と“エア会話”を楽しむボケを見せると、「何にも聞こえてな~い。はは」とチャンミンから痛烈なツッコミが飛んだ。

「きょうファイナルだからいろんな複雑な気持ちがあるんですけど、ここにいる皆さんの笑っている顔が見られてすごくほっとしました」と真面目に話すユンホ。アルバム『WTIH』に込めた思いについて、チャンミンは「今まで、僕たち東方神起とともに皆さんが歩んできたこと。これからも何があっても変わらずに歩いて行きましょうというメッセージが入っているんです」と話す。「たとえば、東方神起 WITH ビギスト(=ファン)、ユンホ WITH シム(=チャンミンの苗字)、WITH MUSIC。最後に残ってるあれは何でしょう?」と、ユンホに促すチャンミン。ユンホは、カメラに向かって指を差しながら「WITH YOU…YOU…YOU…」と言うと、会場は「キャー」。そんなユンホの横で、チャンミンは「“君とともに”。いろんなWITHの中に入っている大きな愛をテーマにしてみました」とまとめた。

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