ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ photo by Mitch Ikeda ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ photo by Mitch Ikeda

元オアシスのノエル・ギャラガーによるソロプロジェクト、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズのジャパンツアーが4月7日、大阪・フェスティバルホールよりスタートした。

約3年ぶりとなる来日公演は、今年の2月にリリースされた2ndアルバム『Chasing Yesterday』を引っ提げて開催。ジャパンツアー初日となったこの日。隅々まで観客で埋め尽くされたフェスティバルホールには、開演を待ち侘びる独特の高揚感が漂う。SEが止むのと時を同じくして、様々なホーンの音色と地鳴りのような効果音がクロスフェードし、暗転。ギター、ベース、ドラム、鍵盤、そして3人のホーンセクションを従え、シンプルなネイビーのカットソーにジーンズ姿でノエルが登場。トレードマークであるギター、チェリーレッドのギブソン355を手にクールにプレイしていくノエル。ステージ後方に設置された巨大スクリーンには『チェイシング・イエスタデイ』のジャケットが映し出され、最新シングル『バラード・オブ・ザ・マイティ・アイ』『イン・ザ・ヒート・オブ・ザ・モーメント』など曲の進行に合わせ以降も代わる代わる表情を変えていくのは、視覚的にもドラマティック。そのほか、前作から『イフ・アイ・ハッド・ア・ガン』『ドリーム・オン』『デス・オブ・ユー・アンド・ミー』などのヒット曲も演奏された。

この日はノエルのボーカルも絶好調。時より客席から寄せられる「ノエルー!」といった歓声には、「今、マイクを交換するからファッキン静かにしろなどといつものノエル節をかましながら、ステージ上はいたってリラックスムード。

そして、やはり観客の気になるところはオアシスの楽曲が披露されるのかというところだが、『ドント・ルック・バック・イン・アンガー』など、オアシスのレパートリーも演奏されているのでご安心を。自身のキャリアをたどる新旧の名曲群をたっぷりと魅せてくれたライブだった。

ジャパンツアーはこの後、4月9日(木)広島、11日(土)福岡、13日(月)愛知、15日(水)・16日(木)東京で開催。現在チケットぴあでは、4月16日(木)東京・日本武道館公演のチケット発売中。

取材・文:奥“ボウイ”昌史

■ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ
4月9日 (木) 広島文化学園HBG ホール(広島県)
4月11日(土) ZEPP FUKUOKA(福岡県)
4月13日(月) ZEPP NAGOYA(愛知県)
4月15日(水) 日本武道館(東京都)
4月16日(木) 日本武道館(東京都)<追加公演>