XC10

キヤノンは、4K動画の撮影と、約1200万画素の静止画撮影が可能な小型・軽量で4K対応の業務用デジタルビデオカメラ「XC10」を、6月中旬に発売する。価格はオープンで、税別の実勢価格は22万円前後の見込み。

映像制作に携わるプロや、ハイアマチュアユーザー向けモデルで、高画質と小型・軽量を両立した1画素あたりの受光面積が大きい1.0型高感度CMOSセンサと、映像処理プラットフォーム「DIGIC DV 5」によって、最高感度ISO20000での4K動画撮影に対応し、低照度撮影時でも低ノイズを実現した。

レンズは35mmフィルム換算で27.3~273mm相当の光学10倍ズームレンズを搭載。UDレンズとHi-UDレンズの採用などによってレンズ部の小型化と諸収差の補正を両立するとともに、新開発のガイドバーを内蔵した沈胴鏡筒でズーム移動時のレンズ直進性を向上し、ズームを操作しながらでも安定した映像を撮影できる。なお、動画フォーマットには新たに開発したXF-AVCを採用する。

静止画撮影では、最高ISO20000での高精細な静止画撮影に対応し、静止画撮影用のメカシャッターを搭載することで、高速に動く被写体でも歪みなく撮影できる。静止画撮影時は、35mmフィルム換算で24.1~241mm相当の光学10倍ズームで撮影でき、4K動画から約829万画素の静止画を切り出せる「4Kフレームキャプチャー」機能も備える。

このほか、背面の液晶モニタには静電容量方式のタッチパネルを採用し、メニュー画面での直感的なタッチ操作と、十字キー操作の両方に対応する。また、4分の1倍のスローモーションから1200倍のファーストモーション撮影ができる「Slow & Fastモーション」など、多彩な機能を搭載する。

対応メディアはCFast 2.0カード、SDXC/SDHC/SDカードで、CFast 2.0カードは4K動画、SDカードはフルHD動画、静止画、メニューなどを保存できる。サイズは幅125×高さ102×奥行き122mmで、重さは約1040g。