GoPro Hero 7 Blackで撮影した動画。デコボコ道を軽トラックの荷台に乗って撮影。

アクションカメラ市場で、GoProが国内販売台数シェアで過去最高を更新した。今年10月、77.6%を記録。2017年6月、7月連続で記録したそれまでの最高75.3%を2.3ポイント上回り、8割を狙えるところまで拡大した。 立て役者は9月に発売した新製品の「HERO7 BLACK」。電子手ブレ補正機能が格段に向上し、販売を押し上げている。GoProはこの3年でライバルを蹴散らして急速にシェアを拡大してきたが、17年に一旦ピークを迎え、その後ダントツのポジションは維持しながらもシェアは70%台前半で推移してきた。

10月のシェアをみると、2位のソニーは8.8%、3位は平均単価4800円と格安製品を展開するSACで5.8%。すでに生産を終了し市場から撤退したパナソニックは流通在庫のみながら、1.8%で3位だった。

「HERO7 BLACK」で業績復活なるか?

2期連続の赤字で業績不振が叫ばれて久しいGoPro。新製品の勢いで今期黒転できるかは不透明だ。米ナスダックの株価は現在5ドル台半ば。2014年9月の最高値の96ドルからおよそ20分の1にまで下落しており、株式市場の評価はまだまだ厳しい。アクションカメラという新たな市場を切り拓いたものの、雨後の竹の子のように登場した激安の類似製品に苦しめられてきた上、2016年に「Karma」で参入したドローン事業からは撤退。身売りの噂もあるほどだ。

しかし、HERO7 BLACKの強力な手ブレ補正機能は、同社が原点回帰しようとする意気込が感じる出来の良さ。軽トラックの荷台に乗ってデコボコの坂道を走った様子を撮影してみたが、本来ならとても見るに堪えない映像になりそうなところだが、ブレがきれいに軽減され、普通に見られる映像になった。ソフトウェアを使った手ブレ補正機能であるため、すぐ他社に真似されてしまう恐れもあるが、小さなボディでありながら、劇的に手ブレを軽減した功績は大きい。強烈な手ブレ補正がGoProを救うことができるか、しっかりと見守りたい。(BCN・道越一郎)

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