宝塚歌劇月組・龍真咲、『1789』で示す新境地

2015.4.15 17:40配信
龍真咲  撮影:内池秀人 龍真咲  撮影:内池秀人

2012年にフランスで初演され、ヒットしたフレンチ・ロック・ミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち』が、宝塚歌劇月組により日本初上演される。フランス革命に翻弄されるさまざまな人間の生き様を、ポップな現代音楽に乗せて描いた作品で、トップスター・龍真咲(りゅう・まさき)が演じるのは、革命に身を投じる青年ロナンだ。

宝塚歌劇月組『1789-バスティーユの恋人たち』チケット情報

「この作品は、フランス革命が起きる寸前までの物語で、民衆が主役のミュージカル。その中でも私は、平民より下の階級にある人物を演じます。タカラヅカの主役というのは、貴族や英雄であることが多いのですが、今回はそうではないので新鮮で面白く、お客様にも楽しんでいただけると思います」

立ち居振る舞いもカッコ良く見せて、観客の目を惹きつけるのがトップとしてのひとつのポイントだ。しかし、今回は高貴な人物ではないため、「カッコ良くならないこと」を意識して演じているという。「衣装もヨレヨレで、常に汚れているような感じです(笑)。年齢的にも一番下で、誰よりも身分の差がある人物が革命家たちと手を組む。そこまでの繋がりが今回お見せするべきポイントだと思いますし、若さによるエネルギーや、血気盛んな部分を表現したいです。私としても組としても、代表作になるように頑張ります」。

“バスティーユの恋人たち”という副題にあるように、ロナンはオランプという女性と身分違いの恋に落ちる。普段ならトップ娘役・愛希れいかが演じるような設定だが、愛希はもうひとり、フランス革命を描くには欠かせない重要人物、マリー・アントワネットを演じる。「王宮の人々対民衆というドラマチックなストーリーがある中で、今の月組でできるのは愛希しかいないと思います。愛希とはコンビを組むと決まった時からずっと同じペースでやってきたので、自然と足並みがそろっていたのですが、今回はまた違う感覚がします。オランプを役替わりで演じる早乙女わかばと海乃美月には、役を楽しみながら深めていってほしいと思います」。

トップ就任から4年。5組のトップの中で、最もキャリアが長くなった龍。「今は、月組をどういう方向性にもっていくかを考えています。安定期をむかえるときに、新作に挑戦できるのは組力が試されることだと思いますので、全員でしっかり作品作りをしていきたいです」。

公演は宝塚大劇場にて4月24日(金)から6月1日(月)まで上演。東京宝塚劇場公演は6月19日(金)から7月26日(日)まで。東京公演は5月17日(日)より一般発売が開始される。

取材・文:黒石悦子

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