「怒鳴らない」「叱らない」は子育てにおいて理想ですが、分かっていてもつい怒鳴ってしまうママは多いですね。何度言ってもなかなか言うことを聞かない子どもに「いい加減にしなさい」が口癖になってしまっているママは多いものです。

しかし、怒鳴っても叱っても子どもの心に響かないのなら、怒鳴るのを止めるのが一番。怒鳴りを止めて子どもへの言い方を替えることが一番なのです。とは言っても急にそんなことができるはずがありません。簡単に出来るものなら誰も悩むことはないでしょう。

そこで今回は伊藤徳馬さんの著書『マンガでなるほど! どならない子育て練習帳』を参考に、ママの怒鳴りを減らす「スモールステップ」についてお伝えします。

目標は低く!10回を6回に減らす意識を!

昨日まで10回怒鳴っていたのを、今日からゼロにするのは難しいことですが、10回怒鳴っていたものを6回に減らすということは、意識の持ち方次第で出来そうな気がします。

10がゼロになるという急激な変化は、子どもに戸惑いが生じますが、段階を追って徐々に減らしていけば、子どももその変化に日々慣れ、ママの気持ちも楽に、子どもも笑顔になっていくでしょう。

怒鳴りの回数を減らす意識をするかしないかは後に大きな差が生まれます。大切なのは目標を低く設定して、怒鳴りの回数を減らす「意識」をするということです。

怒鳴りを減らすポイントは2つ!

「いい加減にしなさい!」という言葉を日常的に使っているママは多いですが、「いい加減にしなさい」では、子どもはどうしたら良いか分かりません。

また「ちゃんとしなさい」や「〇〇はやめなさい」も、どうすることがちゃんとすることなのか、どうしてやめなければいけないのかが分からず、行動を正すことにはつながりません。

では、どうしたら良いのか。そのポイントは2つです。「具体的な行動として伝えること」と「肯定的な言い方をすること」。

例えば「そこに登ったら落ちて怪我をする可能性があるからやめなさい」「そこのソファには座らず、こちらの椅子に座ってね」など、子どもにして欲しいことや、いけない理由を具体的に、しかも肯定的な言い方で伝えるようにします。