(左から)木村文乃、松田翔太、前田敦子、堤幸彦監督

 映画『イニシエーション・ラブ』の完成報告会見が20日、東京都内で行われ、出演者の松田翔太、前田敦子、木村文乃、堤幸彦監督が登壇した。

 本作は、乾くるみ氏のベストセラー小説を映画化したミステリー。1980年代後半を舞台にした青春ラブストーリーだが、ラストにそれまでの全てを覆す衝撃の展開が待ち受ける。

 静岡で出会った恋人の繭子(前田)と、転勤先の東京で出会った同僚の美弥子(木村)との間で揺れ動く鈴木を演じた松田は「とにかく『そのシーンごとに誠実に鈴木をやってくれ』と監督から言われたので、静岡にいる時はマユ、東京にいる時は…という感じで演じたらおのずから二股になった…」と苦笑いしながらも「そういうものなのかなと。男だなという感じで…」と撮影を振り返った。

 また「自分ならどちらのタイプの女性がいい?」という質問に、松田は「今は(隣に)二人ともいるので…」と遠慮しながらも、「結局、僕は遠距離恋愛って無理だと思っているタイプ。ただ自分の情けない部分を知っていたり、生活感のある方が好きなので…。だからあいまいになっちゃうけど、どちらも好きです」と答えて笑いを誘った。

 一方“移り気な男性”について前田は「しょうがないんじゃないかな…」と一定の理解を示し、木村も「それが許されていたのが80年代。どっちも好きなら好きでいいじゃんみたいな」とコメント。堤監督が「80年代も二股は駄目でしたよ」と返して会場を盛り上げた。

 映画は5月23日から全国東宝系でロードショー。