「LINE Collection」の仕組み。LINEのプラットフォームと専用ホールセールサイトを通じて、国内外の気鋭デザイナーやブランドと、有力なバイヤー・小売をつなぐ

LINEは、コマース事業戦略の一環として、国内外の気鋭デザイナーやブランドと有力なバイヤー・小売をつなぐ「LINE Collection」を、無料通話・無料メールスマートフォンアプリ「LINE(ライン)」で今夏をめどに開始する。

LINEのコマース事業は、2013年12月に開始したスマートフォンECサービス「LINE MALL」を皮切りに、LINEでつながっている友だちにギフトが贈れる「LINE ギフト」や、商品を格安で購入できる「LINE SALE」など、LINEのプラットフォームを通じて消費者と商品の新たな接点を提供する取り組みを展開してきた。今回、ファッションコマース領域に参入し、100%子会社のBonsai Garageを通じて、国内外の気鋭デザイナー・ブランドと、有力なバイヤー・小売をつなぐ「LINE Collection」を今夏をめどに開始する。

気鋭だがまだ知られていない国内外のデザイナーやブランドの商品と、有力なバイヤー・小売店を、LINEのプラットフォームと、実際の取引きを行う専用ホールセールサイトを通じてつなぐ。この仕組みによって、優れた商品を作っているものの知名度や流通網を持っていなかったデザイナー・ブランドに光を当てるとともに、セレクトショップ・量販店を含む小売店は、直接海外や現地に行くことなく、優良な商品を調達することが可能になる。

アパレル・アクセサリ・ライフスタイルの3分野で、価格帯や購買層を制限せずに国内外のデザイナーやブランドを専任の担当者が選定し、専売ディストリビュータとして契約。その後、LINEプラットフォームやホールセールサイトを通じて小売事業者向けに提供していく。取り扱うブランド・商品は、まずは30ブランドからスタート。月に10以上のペースで拡充し、随時LINEアカウント「@linecollection」やティザーサイト上で紹介していく。

事業の本格始動に先がけ、ティザーサイトを公開したほか、4月24日から7月20日までの期間限定で、「LINE Collection」の各ブランドやアーティスト・デザイナーの商品を展示販売するポップアップストアをラフォーレ原宿(東京都渋谷区)に開設する。小売事業者やユーザーが実際に手にとって商品を見ることができる場を提供する。今後は、「LINE Collection」の商品を直接ユーザーに販売する事業も視野に入れる。